英語を入試に取り入れる私立中学が増えている。模試の実施機関によると、2015年入試で英語を導入するのは、帰国生限定を除いても首都圏だけで少なくとも32校にのぼるという。小学校で英語学習が本格化し、今後さらに進むことを見越して導入が加速している。 昨年12月、横浜市の桐蔭学園であった中等教育学校(男子)と中学校(男子部、女子部)の入試説明会では、保護者ら約800人が初めて入試科目となる英語の説明に聴き入った。担当教員は、英作文の問題も出ることなどを説明し、こう締めくくった。「これからは大学入試に通用する力とともに英語を使いこなす力をつけていくことが重要」。英語は2月2日の午後入試にだけ選択科目として導入し、英検3級レベル(現在の中学卒業程度)の語彙(ごい)や読解力が必要で記述式も出題するという。 「小学生のうちから英語を頑張っているお子さんのニーズに応えたい」と桐蔭学園の山木亨教務部長は言う