日本の学校はなぜ「4月入学」なのか? 100年前の大改革を振り返る 新型コロナを機に教育システムの100年ぶりの一大転換は実現するか…… 小宮京 青山学院大学文学部教授 緊急事態宣言が発令されて約1カ月が過ぎ、5月4日には5月末までの延長が決まった。そんななか、4月29日、安倍晋三首相が衆議院予算委員会で「9月入学を検討する」旨の答弁をした(「9月入学「これくらい大きな変化の中では選択肢」」朝日新聞2020年4月29日)。 日本の教育システムの一大転換がふいに訪れた感がある。このような時は、少し立ち止まって、未来を語る前に、過去を知ることが大切だろう。 実は、2020年は桜の時期の入学式、「4月入学」が実現してからちょうど100年に当たる。そこで、本稿では100年前の大改革について述べたい。 大学の前身・官立学校は「秋入学」 「大正デモクラシー」で知られる大正という時代はまた、第1次世界大
![日本の学校はなぜ「4月入学」なのか? 100年前の大改革を振り返る - 小宮京|論座アーカイブ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5bb6d8a635924a2cbca80fed45f7df39fcf91b2e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwebronza.asahi.com%2FS2010%2Fupload%2F2020050300007_2.jpg)