*4:ICRP60における勧告。ICRP103と異なります。 線量限度の根拠 2018年現在、最新のICRP103勧告では、ICRP60で勧告された線量限度の値を引き続き適切なものとして扱っています。 実効線量 ICRP60では、UNSCEAR1988年報告において、広島・長崎の原爆被爆者におけるがん死亡率の観察値に基づき算出された年がん死亡に対するリスク係数を用いて、被ばくによる寄与死亡の生涯確率、平均余命損失、年齢別死亡率の増分を算出し、これらが容認不可なほど高くならない値として、線量限度を生涯線量で1 Sv、年実効線量20mSvと決定しました(ICRP60 5.3.2)。この条件での寄与死亡確率は3.6%、18歳における余命損失は0.5年、年齢別死亡率は65歳以下について0.1%未満であると評価されています。年最大50 mSvは、ICRP 1956年勧告で、他のリスクより十分低いとし