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2016年8月1日のブックマーク (7件)

  •  「生物はなぜ誕生したのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    生物はなぜ誕生したのか 生命の起源と進化の最新科学 作者: ピーター・ウォード,ジョゼフ・カーシュヴィンク出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/04/08メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 書は地球環境と大進化のパターンについて探求している古生物学者ピーター・ウォードとスノーボール・アースを発見・提唱したことで知られる地球物理学者のジョゼフ・カーシェヴィンクによる地球史と生物進化史の関連を総説しただ.環境条件については温度,大気成分(酸素,二酸化炭素,さらに硫化水素)が重要視されている.また大絶滅についても半数以上の大絶滅は隕石衝突ではなく温室効果絶滅であると論じていて読み応えがある.この分野ではニック・レーンが酸素濃度と進化についてを出しているし,ウォードの前著もやはりそれをテーマにしているが,より包括的に,そして全地球史的に扱っていて充実している.

     「生物はなぜ誕生したのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    sakstyle
    sakstyle 2016/08/01
    「野心的な試みの本」「その試みは成功している」「とはいえ(...)著者たちの独自主張と通説的見解の区別が時に曖昧」「大変読みにくい本」「しかし部分部分は時に非常にスリリング」「温室効果絶滅の主張は説得的」
  •  山本貴光, 吉川浩満 “脳がわかれば心がわかるか” - three million cheers.

    脳がわかれば心がわかるか (homo Viator) 作者: 山貴光,吉川浩満出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2016/06/07メディア: 単行この商品を含むブログ (7件) を見る 脳がわかれば心がわかるか。このような題名であるからには、要するに「脳がわかっても心はわからない」と言わんとしていることになるが、だからといって必ずしも反-唯物論的主張に終始するであるというわけではない。ギルバート・ライルが第1章冒頭で言及され、その後も随所で触れられていることに表れているとおり、自然科学の記述が持つ特徴およびその射程はどのようなものかという点を意識して書かれている。標題が何か批判を含んだものであるとすればその対象は心身問題における唯物論的立場自体ではなく、むしろ、科学的概念が常に日常的概念に優越するのだと考えてしまうあり方に対してであろう。 概要は文中で次のように記されている。

     山本貴光, 吉川浩満 “脳がわかれば心がわかるか” - three million cheers.
    sakstyle
    sakstyle 2016/08/01
    “ギルバート・ライルが第1章冒頭で言及され、その後も随所で触れられている”
  •  橋本陽介 “ナラトロジー入門 プロップからジュネットまでの物語論” - three million cheers.

    ナラトロジー入門―プロップからジュネットまでの物語論 (水声文庫) 作者: 橋陽介出版社/メーカー: 水声社発売日: 2014/07/01メディア: 単行この商品を含むブログを見る ナラトロジー(物語論)をそこに至るまでの系譜から簡明に紹介している。 結局のところ行き着く先はジュネットによって整理された体系であり、ナラトロジーにおいてジュネットがいかに大きな存在であるかが再確認できる。 ただし書には著者の主要関心である「比較詩学」につながるような記述がいくつか設けられており、その点によって単なるナラトロジー概説に留まらない意義を持っている。 序 一般に文学というものに接する際には、物語内容の読み取り・解釈をおこなうことが基であるように捉えられている。 しかしこうしたものとは別のアプローチがある;「詩学」 詩学は詩の研究ではなく、アリストテレスの「詩学」に由来。 悲劇を見て感情移入

     橋本陽介 “ナラトロジー入門 プロップからジュネットまでの物語論” - three million cheers.
  • 無情で凄惨なSF異能バトル──『筺底のエルピス』 - 基本読書

    筺底のエルピス (ガガガ文庫) 作者: オキシタケヒコ,toi8出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/12/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る著者のオキシタケヒコさんは第3回創元SF短編賞にて優秀賞を受賞した作家である。そのまま創元で何か出すのかと思いきや、最初の著書はこのガガガ文庫から出た《筺底のエルピス》シリーズ第一巻。その後早川から連作短篇集である『波の手紙が響くとき』を出し、とあちこちで活躍しているわけであるが、とりわけこの《筺底のエルピス》シリーズは凄いでっせ(巻数が出ているかわかりやすいともいえる)。 分類としてはSF異能バトルということになるのだろうが、これが主人公だといわんばかりに山盛りの設定/世界観が魅力的である。ワームホールに異星人文明、何もかもを切断する停時フィールドを数々の能力者が独自に発現させ使いこなしてみせる。倒すべき敵は日では

    無情で凄惨なSF異能バトル──『筺底のエルピス』 - 基本読書
    sakstyle
    sakstyle 2016/08/01
    “しかし5巻はどうすんだろうなあ…。”
  • Bernard Williams「想像と自己」 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    Bernard Arthur Owen Williams, Imagination and the Self - PhilPapers Williams, Bernard Arthur Owen (1966). Imagination and the Self. Oxford University Press. ウィリアムズの有名な想像力に関する論文。最近ウォルトンの翻訳を読んでいて、そういえばこれを読んでいなかったなと思いだしたので読んだ。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者: ケンダル・ウォルトン,田村均出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2016/05/27メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る Problems of the Self: Philosophical Papers 1956?1972 作者: Bernard Williams出版

    Bernard Williams「想像と自己」 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ
    sakstyle
    sakstyle 2016/08/01
    バークリー問題とナポレオン問題
  • 【今週はこれを読め! SF編】アンドロイドはジャムセッションで人間と勝負できるか? - 牧眞司|WEB本の雑誌

    中核となるテーマはAIによる人間性の再現。その題名が示すように、ジャズが題材としてさまざまに扱われている。これがきわめて重要。物語の味つけにとどまらず、この作品の質につながっている。 舞台は二十一世紀末、デジタル技術は高度に発展し、将棋や囲碁などのゲームで圧倒的な強さを発揮するソフトウエア、小説やドラマの自動生成、有名なミュージシャンのスタイルをコピーした機械演奏などはもはやあたりまえだ。しかし、人間にできることはすべてAIで再現できるとは、まだ言いきれない。一般的な知性を試すチューリングテストはたやすくパスするとしても、リアルな環境のなかで発揮される個性はどうだろうか? 何十分の一秒で微妙に動く表情、相手しだいでの変わる立ちふるまい、あうんの呼吸。具体的にいうとジャズの即興演奏だったり、話芸の達人どうしのかけあいだったり、プロ棋士の盤面外でのすべての所作だったり。 主人公のフォギーこと

    【今週はこれを読め! SF編】アンドロイドはジャムセッションで人間と勝負できるか? - 牧眞司|WEB本の雑誌
    sakstyle
    sakstyle 2016/08/01
    やはり読みたい
  • やどのいど 定期~The QUEEN of PURPLE!!~

    先日更新したばかりですが、また更新。 7月入ってすぐに書いてた下書き状態だった日記を、今回の記事を書きたくてチャチャっと仕上げて更新したのが前回の記事でした。 今回の記事はコンプティーク8月号の感想を書くのが目的です。 久々にコンプティークの感想書く気がするのだ。 ・レイドイベント『バトル・ライク・ア・チャイルド』のお話 ・7/7メモリアルキャンペーンのお話 ・コンプティーク8月号のお話 ↓続く レイドイベント『バトル・ライク・ア・チャイルド』 思い出。 不真面目にプレイ…というかいつもどおりのレイドでした。 前回みたいに使ったマイクとドーナツと、手に入れたお菓子を考えながらやれたらどんだけ有益だったことか。 正確に言うと、日々の金欠がたたり、セブンスコインが600しかない状態で、普段は11コセットでしか買わないアイテムを100コインでチマチマ買いながらやってたくらいに僕のナナスタはカツカ

    やどのいど 定期~The QUEEN of PURPLE!!~