韓国の釜山市が、野心的で新しい海上への移住計画を認可した。2022年に最初の区画の作業が始まる予定だ。 設計者によれば、今回提案されている「水上都市」は一連の相互接続されたプラットフォームで形成され、最終的には1万人を収容できるようになる。沿岸部にとっては、海面上昇によってもたらされる脅威への大胆な解決策となりそうだ。 この「オーシャニクス」計画は設計者や建築家、技師の協業で2019年に「耐洪水」都市のための計画として発表され、グループはその後、試作品を建設できる場所を探していた。グループは21年11月、釜山市と国連人間居住計画(ハビタット)と合意書に署名し、韓国の沖合に最初の区画が建設されることになった。 工場であらかじめ製造され所定の位置にけん引されたプラットフォームは海とともに浮き沈みする。プラットフォームはそれぞれ約2ヘクタールの広さを持ち、最高7階の建物に300人が居住できるよう
(CNN) 南極大陸の西岸に浮かぶ棚氷が今後5年以内に崩壊し、その影響で世界の海面上昇が加速する恐れもあるとの研究結果が発表された。 西岸には「終末の氷河」とも呼ばれるスウェイツ氷河がある。面積は米フロリダ州や英国に匹敵するが、そこから解けだす氷はすでに毎年約500億トンに上り、世界の海面上昇の4%を占めている。 スウェイツ氷河を束ねる「安全ベルト」のような役割を果たしてきたのが、海面に張り出した棚氷だ。米地球物理学連合(AGU)の年次会合で米英の共同チームが報告した研究によると、最近の衛星写真から、この棚氷に大きなひびが広がっていることが分かった。 英南極観測局のピーター・デービス博士によると、ひびが全体に広がれば、棚氷は車のフロントガラスと同じように壊れやすくなり、やがて粉々に砕けてしまう。 棚氷を失ったスウェイツ氷河も崩壊して、海に流れ込む速度が増す。世界の海面は1~3メートルも上昇
恐竜の足跡とみられる痕跡は3次元画像技術を使って記録された/From Peter Falkingham/NHM London ロンドン(CNN) 英国・ウェールズ地方の浜辺で、2億年超前の初期の恐竜によるものとみられる足跡が発見された。 ロンドン自然史博物館の古生物学者らは、三畳紀にさかのぼるこの足跡について、初期の竜脚類もしくはその近縁種のものと考えられると話している。 同博物館に所属する古生物学者で、今回の研究に携わったスザンナ・メイドメント博士と同僚のポール・バレット教授は当初、ペナースの浜辺にある足跡の画像を2020年にアマチュアの古生物学愛好家から送られていた。最初、2人はこの発見に懐疑的だった。 「私たちは一般市民から、足跡の連なりの可能性があるものに関して多くの問い合わせを受けるが、多くの場合は見間違えやすい地質上の形質だ」とメイドメント氏。「だが画像から、今回は足跡の可能性
英ロンドン南部にあるクリスタル・パレス・パークには、世界で初めて作られた恐竜の彫像が今でも存在する。1850年代に制作されたこれらの彫像は、当時の新しい科学的発見を基に作られた。その発見とは、わずか数十年前にイングランドで発見されたばかりの化石だ。 当時の科学者らは恐竜を理解するのに苦心し、彫像は恐竜たちを実物大で視覚化する初の試みだった。彫像の恐竜たちは、哺乳動物に似た巨大な獣のような外見で、4本足でがっしりしている。それ以前の恐竜のイメージが基本的に巨大なトカゲのようだったことを考えると、彫像の恐竜は画期的な発想ではあったが、誤りであることに変わりはなかった。 今では、実際の恐竜がクリスタル・パレス・パークの彫像のような恐ろしい姿ではなかったことは周知の事実だ。しかし、これらの彫像や、その後に発表された他の多くの恐竜の描写の影響で、我々は数十年にわたり、誤った「恐竜観」を持っていた。
ピラミッドを背景に展示された「エイーダ」=2021年10月、エジプト・ギザ/Sima Diab/Getty Images (CNN) 人工知能(AI)と聞いてよく思い浮かぶのは、「ターミネーター」「アイ,ロボット」「ウエストワールド」「ブレードランナー」といった映画やテレビドラマに登場する邪悪なロボットたちだ。長年、フィクションは我々に、AIは善よりも悪に利用されることが多いと語ってきた。 一方、AIと聞いて芸術や詩を連想することはまずないだろう。しかし、英イングランド中部オックスフォード在住のエイダン・メラー氏が発明した極めて人間に近いロボット「エイーダ(Ai―Da)」が行っているのはまさに芸術や詩の創作だ。エイーダは世界初のヒューマノイド(人型)ロボットのアーティストであり、2021年11月、イタリアの偉大な詩人ダンテを祝い、自身のアルゴリズムを使って書いた詩を公の場で披露した。 この
不平等の進化的起源: 性差と差別の進化ゲーム 作者:ケイリン・オコナー大月書店Amazon 本書は,科学哲学者でありかつ進化ゲーム理論家であるケイリン・オコナーによる進化ゲームの均衡解として(差別的偏見がなかったとしても)社会的カテゴリー間の不平等をもたらす慣習や規範が創発しうることを丁寧に論じた本である.社会的カテゴリーとしては特にジェンダーが大きく取り上げられているが,人種や宗教などにも当てはまる議論になっている.原題は「The Origins of Unfairness: Social Categories and Cultural Evolution」. 序章で各章の概略と文化進化の簡単な解説(文化進化の存在は本書において進化ゲームを用いる基礎的な前提になる)をおいた後に本論に入る. 第1部 社会的強調による不平等の進化 第1章 ジェンダー,協調問題,協調ゲーム 最初のジェンダーと
連載「いつでもSF入門」 投稿日 2021-11-22 更新日 2021-12-17 Author 橋本輝幸 LIFESTYLE 観察する 小説はもとより映画やミュージックビデオまで、その領域を拡大してきた「アフロフューチャリズム」。アフリカ系アメリカンによるこの未来的想像力は、昨今「アフリカンフューチャリズム」と名称を変え、さらなる発展を遂げているーー。サミュエル・R・ディレイニーからオクテイヴィア・E・バトラー、ジャネール・モネイまで。SF研究家・アンソロジストの橋本輝幸が、その“離散的”なイマジネーションの系譜を辿る。 vol.0 SFに何ができるか? vol.1 まとうSF——化粧・ファッション・変身 vol.2 サイバーパンクとは何か? Illustration Fuyuki Kanai 突然だが、あなたはアフリカ系SF作家の名前を何人挙げられるだろうか。サミュエル・R・ディレイ
ベストSF2021 (竹書房文庫, お6-2) (竹書房文庫 お 6-2) 作者:大森 望竹書房Amazon2020年に発表された日本SF短篇の中から、大森望が傑作をよりすぐったのがこの竹書房から刊行されたアンソロジー『ベストSF2021』である。2019年作品版の『ベストSF2020』が2020年の7月頃に出ていたことを考えると、21年の年末ぎりぎりに刊行されたこの『ベストSF2021』は書名も相まって21年の傑作が集められているように錯覚してしまうが、最初に書いたように発表年はすべて2020年のものなので注意。 20年は日本SF、特に短篇が読めていなかったのではじめて読んだ作品が多かったという個人的事情もあるけれども、今回の『ベストSF2021』は、作品内容も僕の好みド真ん中をついてくるものが多くて、前年のアンソロジーと比べても高い満足感を与えてくれた。総作品数は11作家11作品、ペー
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く