この度の噴火や津波によって亡くなられた方に哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。 日本時間の1月15日13時頃、トンガのフンガトンガ・フンガハアパイ火山が噴火し、これに伴う大きな気圧変動が世界的に観測されました。日本においては、20時から21時頃にかけて2hPa程度の気圧変動が観測され(※1)、これとほぼ時を同じくして、潮位変動が観測(※2)されました。この海面変動は、火山噴火に伴う地殻変動などで発生したと考えられる津波よりも早く伝わってきたことや、潮位変動が火山から陸地を隔てたカリブ海などでも観測(※3)されたことなどから、気圧の変動が海面変動を引き起こした可能性が指摘されています。このような気圧の変動で引き起こされる潮位変動は「気象津波(meteo-tsunami)」(※4)と呼ばれています。その一方で、今回観測された潮位変動には多くの謎も残されています。こ