デイノニコサウルス類の足跡と国内で初めて確認された化石=福井市の福井県庁で2023年2月1日午前11時16分、大原翔撮影 福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)は4日、同市北谷町にある前期白亜紀(約1億2000万年前)の地層「手取層群北谷層」で1991年に見つかった足跡化石が、獣脚類「デイノニコサウルス類」のものと判明したと日本古生物学会で発表した。同館によると、国内で同類の化石は5例見つかっているが、足跡化石は初めて。福井県内で生息が確認された、学名かある程度の分類が判明している恐竜(鳥類を含む)は今回で11種目となる。 足跡のサイズは長さ8センチ、幅4・7センチ。一般的な獣脚類の指は3本だが、化石に残された指は2本。中指と薬指とみられることや、薬指が一般的な獣脚類より長いこと、デイノニコサウルス類は1本の指を上げ2本の指を地面に着けて移動していたとされることから、化石はデイノニコサウルス類