【読売新聞】 土星の衛星「エンセラダス」の地下にある海に、地球の生命に必須の元素リンが高濃度で含まれていたとする分析結果を、東京工業大などの国際研究チームが発表した。エンセラダスで地球に似た生命が存在することを期待させる成果だという
土星の衛星の1つであるエンセラダスでリン酸塩が検出されたことを報告する論文が、Natureに掲載される。これまでに地球以外の天体の海洋でリンが検出されたことはなく、今回の発見は、宇宙の「海の世界」の理解を進める一歩として有望視される。 エンセラダスは、氷殻下に存在する全球的な海に覆われている。今回の研究では、この氷殻下の海から放出された氷粒子の分析が行われ、この海の元素組成に関する新たな知見が得られた。これまでのモデルでは暫定結果として、生体必須元素であるリンがエンセラダスの海中に存在することが示されていたが、エンセラダスの海にかなりの量のリン酸塩が含まれているかどうかについては意見が分かれていた。 今回、Frank Postbergらは、カッシーニ探査機に搭載された宇宙塵分析器によって収集されたデータを分析し、エンセラダスの海洋の主要成分を明らかにした。これらの測定では、リンがオルトリン
誤り訂正を実装せずに、古典計算よりも優れた結果を出せる量子プロセッサーが実証されたことを報告する論文が、今週のNatureに掲載される。IBMの127量子ビットのプロセッサーが、高度にエンタングルした量子状態を生成し、この量子状態の期待値(繰り返し実験の結果の推定平均値)を測定できることが実証された。これは、現在最高の古典計算法の能力を超えている。この実証実験は、量子プロセッサーが近い将来、フォールトトレランス(誤りを回避でき、または迅速に修正して制御できる量子コンピューターの動作)がなくても、一部の特定の計算に役立つ可能性があることを示している。一方、フォールト・トレラント・コンピューティングの実現にはさらに何年もかかる可能性が高い。 量子コンピューティングの重要な目標の1つは、特定のタスクを従来のコンピューターよりも効率的に実行することであり、この目標を達成するためには、一定数の実用上
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