冬コミ新刊の『SHINING DAYS』ですが、いつもどおりとらのあな専売と言う形で委託します。というか、予約開始してました(現在は予約停止中ですが、そのうち再開されると思います)。「冬コミに行けなかった!」「行ったけど買いそびれた!」と言う人は是非とらのあなでお買い求めください。 とらのあな - SHINING DAYS 今回の本は『ラブライブ!』で同人誌を初めて作った自分にとって一つの集大成となる本で、正直色々な点でブレーキを踏んでません。色んな意味でアクセル全開で、限界まで攻めた本だと思います。読めば読むほど『ラブライブ!』が面白く見られる本ですので、再放送に合わせて読むと楽しいんじゃないでしょうか? しかし今回の本も当初の予定ではここまでになる予定ではなかったんだよなぁ……。書いている量も減らしたはずなのに……。どうしてこうなった。 ともあれ、自信作ですのでよろしくお願いします。
いったい、何本の白旗が仕込まれているんだろう。無骨なはずの戦車がその瞬間、少し可愛らしいオブジェクトに擬態する。横転して動けなくなったり、致命的な命中弾を受けて行動不能になった戦車に上がる白旗。この判定装置によって『ガールズ&パンツァー』はスポーツの精神で行われる、あくまで「競技」(武道)なのだと視聴者に訴えかける。ひっくり返った戦車の「お腹」から白旗が上がる愉快な光景は、本作でしか見られない。楽しく、朗らかなギミックだ。主人公・西住みほが車長を務めるあんこうチーム・IV号戦車からも白旗は上がる。劇場版まで含めるとその数、なんと4度。テレビシリーズ12話、劇場版120分の間に「主人公メカ」が4度も撃破されているのだ。個人戦だったら、やられすぎと思ったかもしれない。しかし戦車道はチームで戦う競技であり、そこに妙味がある。たとえばサンダース戦(テレビシリーズ第6話)では、ナオミという作中屈指の
アニマス、アニデレの一期オープニングは一見同じように見えて、片やエンタメ指向、片やドキュメント指向で、映像的には別物と言っていい違いがあるというのが前半の結論でした。そしてドキュメント指向であるアニデレOPは後半に入るとリアリティが失われる事と指摘しました。 何故後半にリアリティが消失するのか。二期オープニングを比較しながら探っていきたいと思います。 エンタテーメント映像としてのCHANGE!!!! Ready!!の映像は歌詞をなぞった内容でしたが、CHANGE!!!!は歌詞に沿いつつ一期最終話でブレイクした765プロアイドルの活躍を描くという二期の内容を先取りする形になっています。そしてCHANGE!!!!について特筆すべきは楽曲との同期です。以下にAメロ前半のカットを抜き出して歌詞と照合してみます。 このように映像のカットが歌詞を基準に行われ、さらに「TVでSHOWTIME♪」の箇所に
アニメも終わり3rdライブも終わり、今更感もあるのですが時計の針はまだまだ進むという事なので、個人的に宿題になっていたアニデレアニマスOP比較を済ませようと。twitterで随時つぶやいていた事のまとめでもあります。 歌詞から見るオープニング アニマス一期OPはReady!!の歌詞を映像に落とし込んだものになっています。その歌詞については以下の通り アイマスには「トップアイドルを目指す」というテーマ(ゲームでは目標)があり、冒頭テーマ部歌詞にもそれが歌われています。映像の側もアイドル達が指を突き上げると同時に矢印が上に向かうという上昇志向。Aメロの楽屋の状況描写とおぼしき歌詞に沿って映像はライブ前の舞台裏を見せています。一転して心情描写になるBメロではアイドル達が目標を書き込んだホワイトボードがエモーショナルに。そしてサビにはまさにReady!!という曲を歌っているライブとなります。サビ2
『劇場版ガールズ&パンツァー』2015年 『ガールズ&パンツァー』全12話を楽しんだ人にとっては必見と言える作品で、12話分を受けたネタの数々が楽しめる。 逆に言えば、後述するようにこの劇場版単体で楽しめるような構成ではないので、まずはテレビシリーズ全12話を視聴した後で、シリーズの評価に応じて観に行くと良いと思う。 という訳で、この作品を「ネタバレ」なしで評するのはほぼ不可能で、かつ初見時の面白さをこの記事あるいはこの記事の関連情報が削いだとしても当局は一切関知しないので、以下の記述は劇場版一見の後でお読みいただきたい。 さて、御覧になっていかがでしたでしょうか。 いやー凄かったですね、ダージリンがホーカー・タイフーン戦闘爆撃機のみならず戦艦部隊まで持ち出しての大上陸戦。まあ巡洋戦艦フッドが大爆発するのはお約束でしょうか。 …という記述が大嘘だと分かった方のみ以下の記事をどうぞ。二重に警
円盤見直して細かいところを確認したい部分が多すぎるので,簡潔に箇条書きで。 ・予告編を見てから行ったのだが,嘘予告すぎるでしょこれw。すでに劇場版を見てしまった人も,見てみると笑えると思う。本編の隠蔽っぷりに。 ・120分もあったのはちょっと驚いたところで,パンフレットで水島監督が「1カットも無駄なシーンはないというところまで削った」と言っていたが,納得である。確かにギリギリまで削ぎ落とした感があって,むしろ引き伸ばせば余裕で前後編が作れたような。 ・たとえばダージリンとオレンジペコが格言マニアなのに対して,アッサムはブリティッシュジョークマニアという設定があるのだけれど,劇場版ではアッサムのジョークが披露されなかった。これとかが削られたんだろう。 ・話も映像もすごい映画で,長いこと待ったかいがあった。これでもかってくらい戦車が動くし,話も熱いし。あんなに大量のキャラが出てくるのに,どのキ
とにかく、テンポがいい。洒落ているとさえ思った。特にトップシーンが秀逸だ。漂ってくるのは紅茶の香り。優雅にティータイムを楽しむ、見慣れた赤い制服。しかしカメラを引くと、砲声鳴り響く戦場のど真ん中という状況。いったい、何が起こっているんだと観客もその中に放り込まれる。説明をしないのがまたいい。描写を重ねるうちに少しずつ全容をみせていき、成る程、これはエキシビジョンマッチで大洗と知波単学園が組んだ混成チーム、相手は聖グロリアーナと――え? なんて風に、状況をひとつ明かしていくと同時にサプライズをひとつ提供し、好奇心をくすぐっていくわけだ。その上、伏線の張り方も気がきいている。たとえば、一時帰省しみほを待っていた普段着のまほ。貴重なオフショットにグッときてしまうが、そんな普段着の姉の姿が実は伏線なのだ。まほの秘めたる想い、姉妹の絆、ドラマの縦糸はそこからするすると伸びていく。そして最終決戦、みほ
世間は三連休でしたが勤労感謝の日は勤労に感謝しながら勤労するはめになりました。ハバネロです。つらい。 そんな日々ですが、21日に『ガールズ&パンツァー劇場版』が公開になったので早速見てきました。 感想ですか? ヒヤッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!! 以上です。 二時間という劇場版アニメとしては長い方の尺も一切気にならない。なんなら劇場版アイマスよりも快感という意味では勝るまである。 鑑賞後に「テレビ版のラストバトルが『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』のバーサークフューラー戦だとしたら、劇場版は無印一期のデスザウラー戦のそれ」とツイートしたが、まさにそんな感じ。とにかく、いろいろな意味で「総力戦」の醍醐味が存分に味わえる劇場版アニメ史に残る大傑作。 そんな感情ほとばしる感想もいくらでも書き連ねられるのだが、ここは少し冷静に、「なぜ傑作であるか」ということをネタバレにならぬように少しだけ書き溜めて
あなたは体感する。あなたではない誰かになることを。 「攻殻機動隊」の世界に電脳ハックしたあなたは、 未知の感覚を体感することになる。 「攻殻機動隊 新劇場版」体感型VRアプリが2016年2月配信予定! スマートフォンのYoutube公式アプリで立体360°VRによる電脳ハック体験がお楽しみいただけます。 画質が悪い場合、高解像度設定に切替えてご覧ください。 https://support.google.com/youtube/answer/91449?hl (立体視にはGoogle CardboardなどのVRゴーグルが必要です。Google Cardboardについてはこちら。 → https://www.google.com/intl/ja_ALL/get/cardboard/) 通常版映像はこちら。 https://www.youtube.com/watch?v=HZ5py_n3
もうね、言葉がない。テレビシリーズ本放送の際、製作スケジュールが押して最終2話が翌年に繰越と決まって、恥ずかしながら当時すごく財布事情が厳しかったんだけれど、「こういう作品には投資しなきゃダメだ!」と、プレーヤーもないのにBD全巻購入したのをこう、その、決断してよかったなあとか思います。 テレビの最終2話もOVAもよかった。劇場版はもっとよかった。劇場公開決定の第一報が流れた頃に「こんな話になったらいいなあ」などと勝手に妄想していたことの、いくつかそういうシーンがホントに流れて謎の感動である。 かつて心に希望はあって、今やそれは叶えられた。これからどうして生きていこう? (´-`).。oO(前売り券が一枚あるからもっかい見に行きゃいいんじゃないかな) 以下感想をつらつらと、ネタバレ注意でよろしくオネシャス 西住みほというキャラクターは最近のアニメの主人公にしては珍しく(でもないかなー)感情
(思ったより反応をいただけたので少し追記しました。2015-11-16) バンダイが展開する女児向けアーケードゲーム/アニメ「アイカツ!」 アイカツ!はいわゆる「音ゲー」の一種で、トップス・ボトムス・シューズ・アクセサリーの4種のカードを組み合わせてコーディネートし、オーディションという名のリズムゲームをクリアしてお仕事をゲットしていくという仕組みだ。 当然、豊富なバリエーションのオーディションステージが用意されるため、アイカツ!では年間20曲以上の楽曲が生まれている。 その楽曲の特徴は、キャラクターの声優とは別に歌唱担当が存在すること(STAR☆ANIS、AIKATSU☆STARS!など)、とにかくジャンルの幅が広いということ、そして“攻めてる”楽曲が多いということだ。 アイカツ!の立ち上げにはスーパーバイザーとしてアイドルにも造詣が深いアニメ監督、水島精二氏が関わっており、音楽制作につ
続きです デカリボンちゃんの拍手デカリボンちゃんはトランペット奏者です、当然同じパートである香織先輩と麗奈の技量については熟知しているでしょう 香織先輩はもちろんのこと、デカリボンちゃんが麗奈の個人練習を聴いている姿も作中で描かれています デカリボンちゃんはある意味では滝先生以上に二人のソロを聴き比べ、その力の差について知っているのです だからこそ、麗奈に対し当日の再オーディション前、教室において頭を下げ懇願したのです、わざと負けて欲しいと しかしそれも失敗しました、もはや麗奈が本番直前に心変わりして手心を加えてくれる、そんな望みしかありません、が……おそらくそれも叶わないでしょう つまりデカリボンちゃんは演奏が開始される前、最初から香織先輩が負けることは分かっていたのです、そして決めていました、その結果に関係なく香織先輩に拍手しようと 実際、滝先生に拍手を促された時すぐさま拍手をすること
要約すると長くなってしまったので簡単にまとめます ・響け!ユーフォニアムの2期が決まってうれしいです、とても面白い作品でしたね ・素晴らしい点を上げるとキリがないのですが、私はとりわけこの作品の描く「空気」が好きでした、作品のテーマの一つでもあると思います ・特に2話の葵ちゃん「みんな~問題のない方向へ~まとまっていく」というセリフ、8話の麗奈「特別になりたい」というセリフ、この2つが重要なシーンではないでしょうか ・この空気に着目した上で10話、香織先輩が再オーディションを希望するシーンを見ると、とても感動します ・更に11話、デカリボンちゃんが泣くシーンも心を打たれます ・久美子の心の成長も見所の一つです、でも久美子って少し流されやすいような気もします ・劇場版、そして2期、本当に楽しみです と大体このような感じ 最初にユーフォニアム2期+劇場版総集編決定!うれしいです もしまだご覧に
『ピクセル』視聴完了。「宇宙人が攻めてきた! 何とかして倒さないと!」というハリウッド映画のステロタイプ的な物語を「アーケードゲーム」と「ゲーマー」という切り口でパロディにした作品でなかなか面白かった。人生が少しづつずれていくそもそもの原因となる『ドンキーコング』の扱い方もよかったし、「ゲームの持つ法則性」を現実で再現する事で生まれるロジカルなアクションも楽しい。政府首脳陣が徹底的に「バカ」として描かれているけど、そういうところは『アイアン・スカイ』を思い出した。世界存亡の危機にならないと支持率が回復しないとか酷すぎるぜ。 恋愛要素について「いらない」と言う人がいるけど、この作品は「ステロタイプなハリウッド映画のパロディ」を志向して制作されていると思うので、ベタベタで特に凝ってない感じの恋愛ドラマって必要だと思う。むしろ恋愛要素がないとまとまらない感はちょっとするかな。 しかしこの作品で一
『アイカツ!』の栗栖ここね退場回を今更視聴したのだが、なるほど。上手くやったなぁ。確かに栗栖ここねの性格やキャラクターの立て方を考えると「送別会」というキャラクターではないし、かといって「次に何時出てくるのかわからない」ということを考えると印象に残る別れ方をさせなければならない。その辺りを考慮してみると「ここね自身が感謝を告げる場をセッティングする」というのは「ここねらしさ」と「印象に残る別れ」の両方が描けていてクレバーだ。他とは違う話になっているのも素晴らしいな。 またここねの登場ってユニットカップ編の直前ということもあって、「登場時はどういう感じだったか」が忘れてる人も多いだろうから、「ここね以外のキャラクターにその辺を演じさせることで思い起こさせている」というのも地味だけどいいと思う。忘れてる人にとっては「こんな感じだった」って話になるし、覚えてる人にとってはキャラクターの演じ分けで
良かった。 5話でちょっと引き込まれたあと、8話で完全に。 それから13話までずっと。 なお、原作は未読。以下はアニメ版について。 表現について 動画と、音。 これはもう、京アニという、現在の日本で(ということは当然のことながら世界でも)五指に入るであろうアニメスタジオの実力があますところなく発揮されているという他ない。 この作品の場合、動画だけでなく音楽も表現の重要要素であって、しかもそれはただ楽器演奏シーンでの人の動きと楽器・音の描写にとどまらず、音の上手/下手の区別を表現することにも及んでいる。練習中での失敗混じりの音から、徐々にうまくなっていく音。あるいは、指揮者の求めるレベルに達していなくて拒絶されてしまう音。それがたとえ音楽の素養がない視聴者であっても、はっきり伝わる。 その究極は11話。再オーディションでのふたりの演奏の明確な「優劣」。 内容について 軸としては、だいたい以下
第十一回 おかえりオーディション 脚本:花田十輝 絵コンテ:雪村愛 見た。 響け!ユーフォニアム、ストーリーとしては粗もあるが演出技法がとてもいい。それはピント送りの演出がテーマ性と直結しているからだ。nuryouguda.hatenablog.com という記事を書いた。 響け!ユーフォニアムは他のアニメ、京都アニメーションの過去の作品と比較しても偏執的なほどピントの被写界深度が浅いと述べた。フォーカスが合っている部分と合ってない部分の差が激しい。 なぜそんな表現にしているのか。 被写界深度とは、カメラでピントの合う範囲。被写界深度が浅いと、背景や手前にあるものがボケて写るので、奥行きが感じられる。 なのだが、立体的なアクションアニメではないのに、なぜ被写界深度を浅くするのか。それについて、私は奥行きの広さを感じさせるためではなく、むしろ個々人の意識の狭さを表現しているのではないかと推察
nuryouguda.hatenablog.com と、上記のように響け!ユーフォニアムの被写界深度の浅いピンボケが多用される撮影処理演出に着目した記事を書いた。 人物にピントが合っていて背景がボケてる。 人物と楽器の間でもピント(フォーカス?)に差がある。 一人の人物でも中心と周辺に差がある。 なので、実写ドラマ映画みたいなカメラ目線のリアリティを感じさせようという演出なんだと思う。 被写界深度とは。 カメラでピントの合う範囲。被写界深度が浅いと、背景や手前にあるものがボケて写るので、奥行きが感じられる。 で、上記の記事では「京都アニメーションは実写映画のようなリアルな表現を目指しているのだろうか」と書いた。 しかし、11話まで見て、そうでもないような気がしたので過去の京都アニメーション作品の被写界深度と比較してみようと思った。 元々、京都アニメーションは仕上げや撮影などを行う会社が母体
「響け!ユーフォニアム」のもじゃ主人公・久美子が好きすぎて何回も見直してたら、京都アニメーションの撮影処理が尋常じゃないことに気がついたので「響け!ユーフォニアム」を例にレンズ収差の解説も含めて紹介。 周辺光量落ち SLR Magic 35mm F1.7で撮影。 ボケのある写真を撮る時や設計に余裕がないレンズで発生する、写真の四隅が暗くなってしまう周辺光量落ち(周辺減光)と言われる現象。 例えば、「響け!ユーフォニアム」第1話の中学時代の演奏の回想ではこの周辺光量落ちが出ている。 周辺画質の流れ SLR Magic 35mm F1.7で撮影。 中央はピントが合っているが四隅にいくにつれて解像力が下がって"流れ"てしまっている(ついでに前述の周辺光量落ちも発生)。普通のレンズは、レンズからの距離がピントを合わせたところと同じであれば平面的に均一に写しとるが、このレンズは中央にピントを合わせる
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