自分の研究(象徴天皇制)と深入りしてしまった公文書管理問題について思いついたことを書いています。拙著『公文書をつかう―公文書管理制度と歴史研究』(青弓社)刊行しました。 なかなか読み応えのある分量であり、歴史学、アーカイブズ学、図書館学を初めとして様々な分野の専門家による論考が並んでおり、アーカイブズ問題や図書館問題についての概況を知るには格好の書物となっていると思う。 興味深かったのは、これまであまり読む機会の無かった図書館問題についての論考である。 特に図書館学の人達の論考はあまり読んでいなかったので、興味深く読んだ。そして、アーカイブズ関係の人達の何人かが言っていた「アーカイブズ学を図書館学の二の舞にするな」ということの一端も垣間見ることができた。 図書館学の論考は、図書館経営論というよりも、「情報学」、それとも「知識情報学」とでもいうのだろうか、情報や知のネットワークをどう構築する