運転免許更新で訪れた警察署で警察官にかみついてけがを負わせたとして、徳島県警阿南署は5日、同県阿南市羽ノ浦町、無職村上熨生(いるお)容疑者(87)を公務執行妨害と傷害の両容疑で現行犯逮捕した。 村上容疑者は「元々警察が嫌いだった。更新の手続きが進まないので、イライラした」と話しているという。 発表によると、村上容疑者は5日朝、同署の取調室で、交通課巡査部長(49)につばをはきかけ、制止しようとした巡査部長の左腕にかみつき、10日間のけがを負わせた疑い。 村上容疑者はこの日、同署に運転免許の更新のために訪問。以前に「免許証を紛失した」として再交付を受けていたが、この日は紛失したはずの免許証を持ってきていたため、巡査部長が取調室で事情を聞こうとしたところ、激高したという。 村上容疑者は入れ歯ではなかった。