一方、海外の大学を卒業した回答者では、「あまり勉強しなかった」、「全く勉強しなかった」の合計が1割強に過ぎない。最終学歴が海外の大学という回答者の数は17人と少なく、必ずしも厳密な比較はできない。それでも、「日本の大学生は勉強をしない」と言われている実態が改めて浮き彫りになったとも言えそうだ。 アンケートでは、設問の最後に大学に対する要望や不満について、自由に記入できる解答欄を用意した。そこでも、この点について懸念する声が多数寄せられた。40代の男性は、「いまだに予習なしに授業に臨めるような大学が存在することに驚く。私はいわゆる有名私大の卒業であるが、自分の子供を行かせようとは思わない」と憤っていた。また別の40代の男性は、「自分が日本の大学で何を勉強したのだろう、とつくづく考えさせられる。子供には、ぜひ大学で勉強してほしい」と言う。 「勉強しなかった」という後悔から、子供が大学に進学する