AIに負けるな──イーロン・マスク「Neuralink」の狙いは「人類の能力の拡張」 脳を読み取る「ブレイン・マシン・インタフェース」開発の今(1/4 ページ) 最近、脳科学とITを組み合わせた技術のニュースを聞くことが増えてきた。考えただけで機械を動かしたり、年齢とともに落ちていく記憶力などを脳に刺激を与えてトレーニングして若い頃の能力を取り戻したりする、SF小説のようなサービスが既に実現間近まで来ているのだ。これらの脳科学を活用したサービスは「ブレインテック」もしくは「ニューロテック」と呼ばれている。ブレインテックのサービス応用範囲は幅広い。 例えば、文字を打ち込む時を考えてみよう。英語の場合、キーボードでの入力速度は平均して1分間に65~75単語といわれる(タイピングテストサイトLiveChat調べ)。しかし、自分の思考を伝える方法としては直接発声した方が早いことは一般的に知られてい