しゃくし菜って何? 正式名称は「雪白体菜(せっぱくたいさい)」という野菜です。 「飯じゃくし(しゃもじ)」に似ていることから秩父地方では「しゃくし菜」と呼ばれています。しゃもじな、おたまな、へらな、たいな、ゆりな等々、様々な呼称があります。漬物にすると歯切れがよく、乳酸発酵が進み、古漬けになるとべっこう色になって、風味がより増します。油で炒めてよし、まんじゅうやおやきのあんにもぴったり。淡白な味なので、色々な料理レシピの素材としても大活躍! 秩父生まれのしゃくし菜 秩父地方では冬の寒さが厳しい典型的な内陸気候で、土壌が粘土質や石間のため長大根の生育が難しく、その代わりに、しゃくし菜が盛んに栽培されるようになりました。 8月下旬から9月上旬に種まきをして、10月末から12月の初め、霜が降る頃になると収穫し、樽に漬け込みます。寒さが厳しい秩父谷に適した野菜で保存食として、昔から秩父の女衆は、家