三村:売上高、利益ともに日本法人が堅調なことが大きな要因です。長らく業績は伸び悩んでいましたが2013年以降、成長軌道に乗ってきました。 米本社は最近までは新興国に事業の軸足を移してきました。BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)とポーランドに注力してきました。ですが、そうした国々の経済成長が減速したことで、グローバル戦略の見直しが必要になりました。 先進国市場に再び目を向ける中で、日本が足腰の強い成長をしていることから米本社から再評価されたと考えています。 「日本は課題先進国、そこにビジネスチャンスがある」 米本社のインゲ・チューリン会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)は「日本は最も大きくかつ成功している子会社の1つ。事業をさらに拡大していく」とメッセージを発しています。かつてのジャパンパッシングから大きく戦略を転換しました。日本の市場のどこに魅力があるのでしょうか。