国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に中国が申請した「南京大虐殺文書」が登録されました。登録に反対した日本の民間団体がユネスコに提出した書簡を監修した拓殖大の藤岡信勝客員教授は以前、「南京事件」に関し「5つの数字」を挙げて授業をしました。最初に出す問題は、毛沢東が「南京事件」について「何回、日本を非難したか」というものでした。答えは「ゼロ」。 毛沢東は日本軍の南京入城から半年後の講演で、日本軍について「包囲は多いが殲滅(せんめつ)は少ない」と指摘したそうです。つまり「大虐殺」などはなかったと認識していたわけです。 「南京大虐殺」が広まった原因には、日本をおとしめようとする国内外の勢力の存在がありました。連載「歴史戦」でこれを検証していきます。(編集局次長兼政治部長 有元隆志)