共産党の志位和夫委員長は1日、全国労働組合総連合(全労連)の中央メーデーで「原発からの撤退を決断すること、原発をゼロにする期限を決めたプログラムを策定することを強く求める」と訴え、「脱原発」姿勢を強く打ち出した。 原子力政策について共産党はこれまで「原発依存のエネルギー政策からの転換」を主張する一方、東日本大震災後も「今すぐすべての原発を止めろ、と叫ぶのは無責任」(志位氏)との立場をとってきた。 だが、志位氏は1日、「今の原発技術は本質的に未完成だ。しかし、政府は『安全神話』にしがみつき、安全対策をやらなかったことが大事故につながった」と批判。福島第一原発事故が収束せず、影響が広がっていることを踏まえ、より厳しい「脱原発」路線に軸足を移したようだ。