イスラム教の戒律を厳格に適用するサウジアラビアのサラ・アブドルムフセン王女が24日、都内で講演し、同国の女子教育などについて話した。講演を主催した笹川平和財団によると、サウジの王女が日本の公の場で話すことは珍しい。 王女は目の周りを除く全身を覆った黒い伝統衣装姿。サウジで修士号や博士号を取得している女性の割合がアラブ諸国で上位に入るなど、女性の高学歴化が進んでいる実態を説明した。 サウジでは女性が車を運転することが禁止されていることなどから、女性の社会進出が阻まれているのではないかとの会場からの問いに対しては「女性の職種には何の影響もない」と答えた。 サウジでは運転解禁を求める抗議行動の一環として自ら運転を強行した女性に対し、裁判所が9月末までにむち打ち10回の判決を言い渡したが、アブドラ国王が撤回を命じた。(共同)