母親が新興宗教にはまるわ、祖父は神主だしで、思春期は結構暗黒時代だった。父はずっと見ないふりをしていた。宗教戦争ってこんな感じでおこるんだなぁって。ここ日本なのになんでこんな思いしなきゃいけないんだろうって、悩んでは落ち込んでいた。勉強は好きだったけれど、理数科目が全くできない落ちこぼれで、学校もなじめず、お金もどんどんなくなっていって、もちろん塾とかには行かせてもらえず、住んでいるところも小さな町で、皆私のことを知っていて、閉塞的で苦しかった。母は非常に勉強ができた人で、「あなたは馬鹿だからきっと国立の大学には行けない。だから、県内の大学か専門学校へ行きなさい」って言い続けた。それでも、結局何とか母の希望にあうような大学(県外)に滑り込んで、それを口実に家を出た。今思うと、すごく無理をしていたんだと思う。卒業写真の私はすごくやつれていて、目に光はなく、むっつりとした爬虫類みたいな顔をして