安倍晋三元首相への銃撃事件をきっかけに、現職閣僚を含め、政治家と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係が次々と明らかになっている。旧民主党で衆院議員を務めた井戸まさえ氏もかつて、政治家の妻として教団の関連団体と接点を持ち、教団側が選挙を通じて候補者に近づき、協力する様子を垣間見てきた。政治家と宗教団体の関係について聞いた。(聞き手・大野暢子) 「個人的に旧統一教会との付き合いはないが、1991年ごろ(教団の政治団体)国際勝共連合の本部で、当時の夫とともに幹部と面会した。夫は神奈川県議選で落選した直後で、支援を求めて各団体を回っていたところ、先輩に協力を求めるよう勧められた。『共産主義に勝つ』というスローガンが、保守系の政治家を中心に受け入れられていた」