5200語を超える分量で、『あなたがメディア! ソーシャル新時代の情報術』の著者でジャーナリスト/ブロガーのダン・ギルモアさんは、自身のブログで「このうち5100語は余計だ」とも述べている。 ただ、まさにソーシャルメディア時代に、既存メディアがどう向かい合っていくのかを考える上で、いい材料になっている。その基本的な姿勢は前書きの一文に表れている。「このガイドラインは、ポストの紙面をつくる上での規範としてきた記者ハンドブックの指針を置き換えるものではなく、あくまでそれを補足するものです」 報道の基本は紙もデジタルも変わらない。だが、メディア環境が変われば、それに応じた身のこなし、考え方の変化も必要――土台となっているのは、要するにそういう考え方だ。これについては、程度の差こそあれ、多くの既存メディアで共有されているだろう(・・・そうあって欲しいが)。 「情報源の取り扱い」「出典の明示」「ブロ