我々は自らの感性と思想の砦である言葉を権力に奪われ続けている。言葉を奪い返そう!! コメント・TB大歓迎。 昨日に続いて、辺見庸講演会で語られたことを自分なりのメモとして書き残す。イントロダクションの部分などは昨日「辺見庸講演メモ(1)」として書いているので、できればそちらもさっと覗いていただけると話が通りやすいと思う。 〈グラスのShande、日本のShande〉 皆さんも鮮明に記憶しておられるだろう。ドイツの作家であるギュンター・グラスが今年8月、自分が17歳の時にナチ党の武装親衛隊(ヴァッフェンSS)に入隊していたことを告白した。グラスは1999年にノーベル文学賞を受賞した世界的に名高い作家で、ドイツ社会民主党を支持し、反ファシズムの立場で多くの発言をしている。それだけに彼の告白はドイツ国内はむろんのことヨーロッパ全体を震撼させ、厳しい批判も相次いだ。当時の報道によると、「ノーベル賞