11.01.2012 末井昭第14回 秋田県の憂鬱 元白夜書房の編集者・末井昭さんが、自殺について、ぐるぐる考えながら書いていきます。 なぜ秋田の自殺は多いのか? 2600体の変死体を解剖してきた法医学者・吉岡尚文さんにお聞きしてきました。自殺の手段、原因、遺書…『秋田県の憂鬱』の話。(編集部) 平成23年度の都道府県別自殺者の数が、警察庁のホームページに発表されています。それによると、1位は東京都の3120人、次いで大阪府の1924人、神奈川県の1852人と続きます。最も低いのが徳島県の150人ですが、当然ながらこの数は人口とほぼ比例しています。しかし、人口10万人に対する自殺者の数に直すと、順番がガラッと変わってきます。この数値を自殺率と言いますが、平成23年度の都道府県別自殺率は、1位が山梨県(36.1)、2位が秋田県(31.6)、3位が新潟県(30.5)、4位が岩手県(30.