最近、繁華街などで馬肉料理店の看板を見かけたり、居酒屋などで馬肉メニューを目にしたりすることが多い。日本馬肉協会によると、2011年以降に馬肉料理店が増え、馬肉の取扱量も急増しているという。また馬肉生産業者「千興ファーム」(熊本県御船町)によると、馬肉の取扱店舗数はこの2~3年で3~5倍になっているとのこと。 実は数年前まで、馬肉の消費量は年々減少していた。例えば、2008年度の消費量が8972トンなのに対し、2011年度は7481トンだった(日本馬肉協会調べ。消費量は財務省公表の貿易統計「馬肉輸入量」のデータに農林水産省公表の食肉流通統計「馬肉生産量」のデータを加えたもので、部分肉ベース)。 それが急激に伸びたのは、2011年以降。「生肉ユッケ食中毒事件」による規制強化で、ほとんどの焼肉店のメニューからユッケが姿を消してからだ。肉の生食ファンが馬肉に注目するようになり、代替メニューとして