文書内を区切る罫線には、文字列の役割を明確に示したり、レイアウトを引き締めたりする効果がある(図1)。Wordには複数の罫線機能が備わっているので、用途やデザインに応じて賢く使い分けたい。とはいえ、垂直線で段落内を左右に区切りたいときは、どの罫線を使えばよいか迷うこともあるだろう。 図1 文字列だけのレイアウトに物足りなさを感じたら、罫線を1本引いてみよう。Wordには、罫線を引く機能がいろいろと用意されている。なかでも「縦棒タブ」は、段落内を垂直線で左右に区切るのに便利だ そこで今回は、垂直線を手軽に引ける「縦棒タブ」、さらに「図形の線」と「表の罫線」を使い分けながら、段落内を左右に区切るテクニックを紹介する(図2)。見出しの下などに水平線を引くときに便利な「段落罫線」についても、最後に解説しよう。
三井物産・デジタル総合戦略部戦略企画室長の中島ゑりさん(写真右)と、同プロジェクトマネージャーの前田拓也さん(写真左) 人気企業・注目企業が新人教育で使ったり、新入社員に推薦したりしている書籍と、各社の人材育成戦略を取り上げるシリーズ「社会人1年目の課題図書」。第4回は三井物産です。 総合商社は、就活生の中でもとりわけ文系の学生に人気がある企業の筆頭株。その一角を占める三井物産が、昨年から推薦図書に挙げているのは『文系AI人材になる――統計・プログラム知識は不要』だ。対象は新入社員を含む全社員だという。 「DXビジネス人材」3年間で100人以上に2019年の刊行直後から話題になった本で、著者はZOZOをはじめとするさまざまな企業でAI(人工知能)プロジェクトを推進してきた野口竜司氏だ。ともすれば「AIに仕事を奪われる」「自分には無理」と尻込みしがちな文系ビジネスパーソンに対して、「時代は理
本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。今回はいつもと趣向を変えて、定点観測書店と準定点観測書店のビジネス書担当者に年末年始に読んでおきたいビジネス・経済書を推薦してもらった。対象にしたのは2022年刊行の本。今年の売れ筋や注目の近刊が並んだ。この年末年始は移動の自粛要請などは出ていないが、外出を控えて過ごす人も少なくないだろう。長めの休みを読み逃した本を読む時間にあててみてはどうだろう。 >>2022年 書店員おすすめビジネス書の一覧はこちら 『実践 行動経済学』の完全版が刊行「目立ったベストセラーがあまりなく、これという本を選ぶのがなかなか難しい1年だった」。八重洲ブックセンター本店でビジネス書を担当する川原敏治さんは22年のビジネス書の出版動向をこう解説
東京大学を受験ヒエラルキーの頂点とする考え方が変わりつつある。東大よりも米ハーバード大学など海外有名大学への進学を目指す高校生が増えている。グローバルな舞台で活躍する人材になるためには欧米の名門大で学び、人脈を形成することが圧倒的に有利だ。国内進学校の勢力図も変わるかもしれない。 英名門のハロウ校が日本進出「今夏に英国の名門パブリックスクールのハロウ校が日本に進出してきます。新たな脅威になるかもしれませんね」。 開成中学・高校の野水勉校長は英語担当教員の言葉に耳を傾けた。8月にも岩手県八幡平市の安比高原に開校するのは全寮制の「ハロウインターナショナルスクール安比」。対象は小学6年生から高校3年生で、将来は900人規模の国内最大級のボーディングスクール(寄宿制学校)になる予定だ。 1572年創立のハロウ校はチャーチル元英首相の出身校として知られ、イートン校と並ぶ英国の伝統的な中等教育機関。優
Wordをストレスなく使うには まず「段落」の理解からWord編(1) 文字の左右位置をそろえる2021 / 11 / 29仕事に効くWord/Excelのツボ 日々の勤務中、あなたはどのくらいパソコンの前にいますか? 1日あたり10分短縮すると、年間では(休日105日の場合)約43時間に膨らみます。それだけの時間を他の仕事に回せたとしたら――。資料を見る人のために、どのように作れば理解されやすいか。そしてビジネスパーソンがよく使うマイクロソフトのWord(ワード)とExcel(エクセル)のどちらが、より早くきれいに仕上げられるか。パソコン講師の四礼静子さんと、基本ポイントを押さえていきましょう。 今回はWordのお話です。「どんな資料もExcelで作ってるからWordはあまり使わないよ!」という方も多いのではないでしょうか? データベースや集計ではなくテキスト主体の資料の場合は、Word
日本の政治家や官僚、法曹界の人材を輩出してきた東京大学法学部。しかし、2021年、東大入試の文系合格最低点で、法学部に大半の学生が進む文科1類は文2(主な進学先は経済学部)、文3(同文学部)を下回った。1世紀半に及ぶエリート養成学部が曲がり角を迎えている。 「我々の入学時は偏差値で言えば文1が70ならば、文2は66、文3は65ぐらいで歴然とした差があった印象。官僚や法曹の人気が下がり、実業に強い文2を下回るのは分かるが、文3にもとは」。2000年に東大文1に入学した元外交官の鈴木祐介さん(40)は母校の異変に驚きを隠さない。 河合塾によると、21年の東大文系の合格最低点は文1が335点、文2が338点、文3が337点。すでに19年に文1は文2を下回ったが、21年にはついに文3にも逆転されたわけだ。1877年に誕生した東大。官僚など国家を担うリーダー人材の養成を目的とした最高学府では文1、文
若者の活字離れ――。読書論を巡ってはこんな表現が死語になるほど、本を読まない層が広がっているとの指摘が長年多い。本書『読書をする子は〇○がすごい』を読むと、著者が示す各種統計調査や教育現場で体験した実感をもとに、その深刻ぶりが明らかになってくる。SNS(交流サイト)での短文のみのコミュニケーションに慣れ切った学生の間で、読書という言葉のやりとりが衰えている実態を浮き彫りにする。著者が警鐘を鳴らすのは、読書量の減少が招く「学力の二極化」。読解力や語彙力に加え、文章の背景にある文脈から読み取る想像力を生かして、書き手の想いをつかみ理解する力。その欠如が、基礎学力の低下につながっているという耳の痛い指摘だ。その遠因は本を読まない本人よりもむしろ、読書の楽しさを伝えきれていない親世代にあるとする主張には思わず耳を傾けざるをえない。 ◇ ◇ ◇ 著者は1955年生まれで、東京大学教育心理学科
大学入試が本番を迎えたが、「鉄緑会」という大学受験塾の存在をご存じだろうか。2016年、医学部医学科で国内最難関といわれる東京大学理科三類に合格した人の約6割は鉄緑会の出身だ。鉄緑会は東京と関西にしか校舎がなく、1学年の在籍生徒数は1000人程度と進学塾としては中堅規模だが、「東大受験指導専門塾」として、知る人ぞ知る存在だ。東京・代々木の鉄緑会を訪ねた。 東大理三、首都圏の合格者はほぼ鉄緑会「東大理三に首都圏から合格したほぼ全員がうちの生徒ですね。ここに通っていない子で合格したのは1人か2人ぐらいしかいないのでは」。鉄緑会会長の冨田賢太郎氏はこう話す。東大の1学年の定員枠は約3000人だが、最難関の理三の枠は97人しかいない。このうち鉄緑会から54人が合格した。 これは異常な数字ともいえる。鉄緑会は、首都圏には東京・代々木にしか校舎がなく、関西の大阪校は梅田、西宮北口、京都の3教室があるだ
紀伊国屋書店大手町ビル店の西山崇之さんのおすすめは『独学大全』と『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史』 ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回はいつもと趣向を変えて、定点観測している書店のビジネス書担当者に年末年始に読んでおきたいビジネス・経済書を推薦してもらった。対象にしたのは2020年刊行の本。今年の売れ筋が多く並んでいるが、少し個性的なおすすめ本もある。この年末年始はステイホームが奨励されていることもあり、まとまった休みをじっくり読書に充てるのもよさそうだ。 >>おすすめビジネス書の一覧はこちら 独学への大きな関心に応える今回は毎月訪れている定点観測書店と2~3カ月に1度訪れる準定点観測書店の5人の書店員に20年に刊行された本から2冊の推薦を依頼した。そのうち2人がそろって推したのが、読書猿『独学大全』(ダイヤモンド社)だ。この
日本農業、消費者ニーズ創り出せ マッキンゼーの戦略『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』2020 / 10 / 24 日本の農業は大きな潜在力を持っている。今回紹介する『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』は、「グローバル」と「産業の垣根を越えたコラボレーション」という2つの視点から日本農業の再生戦略をまとめあげた。世界で次々と新しい農業関連ビジネスが生まれるなかで、あなたの仕事やあなたの会社と「農」はどんなコラボができるだろうか――。豊富な事例を通じてニュービジネスのヒントを得ていただきたい。 ◇ ◇ ◇ 有力コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニーのメンバー3人が本書をまとめました。アンドレ・アンドニアン氏はマッキンゼー日本支社長でシニアパートナーです。主に自動車、組み立て産業、先端エレクトロニクス、半導体、航空宇宙および防衛関連分野で、およそ30年にわたり戦
東京都の人口が1400万人を超えたって聞いたわ。政府は地方創生を掲げているのに、東京圏への人口流入は加速しているそうよ。東京一極集中は今後どうなるのかな。東京一極集中の現状と課題などについて、谷隆徳編集委員が浅井みら野さんと福島茉莉奈さんに解説した。 ――現状はどうなっているのですか。 2020年5月に東京都の人口は1400万人を超えました。この20年間で200万人も増えています。資本金が1億円を超す企業のほぼ半分は東京に本社・本店を置いていますし、外資系企業の約8割が東京に拠点があります。 特に東京23区の人口が増えています。湾岸部などにタワーマンションがどんどん建設され、人口の都心回帰が鮮明になっています。埼玉、千葉、神奈川も含めた東京圏への集中を東京一極集中と呼ぶこともあります。 東京の人口が増えているのは都外からの転入者が多いためですが、最近の特徴は女性の転入が目立つことです。様々
「東大王」鍛えた 開成・クイズ研究部の早押し特訓開成中学・高校(上) 教育ジャーナリスト・おおたとしまさ2019 / 9 / 8 進学校の強さの秘密は授業やカリキュラムだけにあるのではない。生徒の勉強以外の活動、伝統や校風も大きな力になっている。部外者にはなかなか見えないそんな素顔を、教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏がシリーズで紹介する。今回お届けするのは、東京大学の合格者ランキングで38年も首位を走り続ける開成中学校・高等学校。そのクイズ研究部はテレビで活躍するクイズ界のスターを育て、現在は中学の新入生のほぼ4人に1人が入るほどの人気だ。 (中)中高つなぐ熱い体験 「開成人」は運動会で磨かれる >> 伊沢拓司さん、水上颯さんもここからテレビのクイズ番組がブームだ。なかでもTBSの番組「東大王」からは、伊沢拓司さん、水上颯さんのような「東大生スター」が誕生した。この2人、実はそろって開
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