滝口順平が死んだのだが、滝口といえばランカーである。プリンプリン物語である。原作『ラーマーヤナ』のランカである。「プリンセスと結婚してプリンスになるのだ」と言っていたランカーは、48人くらい兄弟がいる貧しい家の生まれで一代で富豪となったのである。 自称美人秘書のヘドロは、大卒が自慢である。密かにランカーを慕っているのにランカーは、プリンスになるため、と言いつつ本気でプリンプリンが好きらしいので嫉妬しているのである。当時「ロリコン」という言葉は普及していなかったが、今なら間違いなく「ロリコン」呼ばわりされるランカーである。ヘドロのせりふ「あんなしょんべん臭い小娘を、奥さんにしちゃおうだなんて、正気の沙汰とは思われませんわよ」。「奥さん」というのが子供番組らしい。 ためにヘドロは、南の島オサラムームーで、プリンプリンが乗るはずのヘリコプターに爆弾をしかける。オサゲの恋人で、都会へ行って歌手にな