サラリーマンとして毎日定時に会社に出社するという働き方のみならず、働き方には色々な形態があり、今の世の中は多様化した選択肢を、実際に選択することができるようになってきている。 本書は副題が「ノマドワーキングのすすめ」とされている。 「ノマド」という聞き慣れない言葉については、まえがきに解説があるので少し長らくなるが引用しておきたい。 日本語に直訳すれば、「遊牧民」。北アフリカの砂漠や中央アジアの草原で、羊や牛を追って生活している彼らが、ノマドです。 でもこの本で語るノマドは、遊牧民のことではありません。 遊牧民がラクダという砂漠で最強の乗り物を駆り、オアシスからオアシスへと移動しながら生活しているように、狭苦しいオフィスを出て、さまざまな場所を移動しながら働いている人たちです。 言ってみれば「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する会社員」といったワークスタイルを実践している人たちの