絵に描いたような雨の天気図。気ぜわしさとのったりとしたという感じの疲労とで時が過ぎていく感じがする。気分的には鬱ということでもないが。なにかもうちょっと深い本が読みたい、映画が見たいという思いがあるが、心がうまく静まらない。考えてみれば、かつてもそれはそうなのだろう。 自分も今年は52歳にもなるので当然なのだが、街行く人が自分よりも若いことが多い。会合などだと、この人たちなかで私が最年長なんだろうな、それはあの風景もこの風景も知れないのだろうなとふと思う。奇妙な感じがする。私は全共闘世代よりも若く、そして戦争知らない子どもたちすら知らない世代で、父たちの世代の戦争は伝わらないという嘆きをよく聞いたものだった。全共闘世代というか団塊世代は戦中世代からの反動で歴史から途切れたが、そのあとの世代の私は生活感覚のなかから自然に戦争や歴史の臭いをたぐろうとしてきた。世代の問題ではないのかもしれないの