日経平均の日足は、短い上ヒゲを伴う「中陽線」。安寄りしたものの切り返し、前日形成した陰線の半分以上を打ち消している。売り買いの勢力逆転を暗示する「切り込み線」でもあり、押し目買いの強さを示している。一方で上値は25日移動平均線(1万4376円78銭=28日)が抵抗線として機能。昨年11月中旬以降では初めて2日連続で終値が25日線を下回った。強弱合わせ持つ足であり、現時点で本格反騰相場入りとは判断しにくい。前週23、24日の2日間だけで東証1部売買代金は10兆円を超える大商いをこなし、上値でのシコリ感は否めない。売買高が再度膨らんでこないと23日高値(1万5942円60銭)を抜くのは厳しくなる。25日線の方向性が下降転換し、5日移動平均線(1万4635円66銭=同)とデッドクロスすると調整が長引く懸念が出てくる。目先は25日線を終値で超えられるかどうかが焦点になる。 <15:55> 新興株式