「収集」「創造」「コミュニティー」──野村総合研究所のオタク市場予測チームは、オタクの力を産業に生かすための新たなマーケティング指標「3C」を打ち出した。うまく活用すれば、新市場を効率的に創造・成長させたり、成熟市場をもう一段伸ばすこともできる魔法の杖になる。 同社はオタクを「可処分所得・時間のほとんどを特定の趣味に費やし、趣味に関連した創造活動を好むなど特有の心理を持つ人」などと定義(関連記事参照)。アニメやコミック好きだけでなく、旅行や自動車などあらゆる分野にオタクは存在するとし、普遍的なマーケティングフレームとして3Cを提案している。 3Cは、オタクの行動特性を示す3つの単語の頭文字から成る。(1)こだわりのある分野の物品を集める「Collection」(収集)、(2)既存の製品に自分なりの工夫を加えて新しい物を作る「Creativity」(創造)、(3)同じ趣味を持つ人と情報交換し