◇セ・リーグ 広島0-5DeNA(2024年5月5日 マツダ) 【佐々岡真司 視点】広島・九里は、腕が横振りになると危険信号がともる。中盤はその傾向が顕著に表れた。2本の被弾は指に挟んだフォーク系の変化球。それが、縦に落ちていない。横振りで腕が離れてリリースポイントが早くなり、シュート回転していたためだ。抜け球も多くなった。 序盤は同じ変化球がワンバウンドしても空振りが取れていた。カーブを入れるなど、腕を縦振りに戻すフォーム修正がバッテリーでほしかった。加えて言えばDeNAは変化球狙いが明らかで、直球には見向きもしなかった。配球にも一考の余地があったと思う。 開幕から未勝利が続く。ましてや今季は開幕投手を初めて務め、柱としての期待を担ってもいる。今は辛抱するしかない。攻撃につながるよう、自分の投球でリズムをつくっていくことが大事だ。 左打者8人が先発した打線にも触れておきたい。右投手の立場