(高橋 義明:中曽根平和研究所・主任研究員) 欧州の現在の感染爆発は、感染者のゲノム配列の分析によるとスペインの北東部からバカンスによって各地に拡散した可能性が指摘される。日本でも感染が各地で急拡大し、「第3波到来」にGo Toキャンペーンの影響を指摘する声も聞かれる。 一方、政府発表によるとGo Toトラベルが7月22日に始まってからの感染者は、利用者で31都道府県の84施設(北海道12、東京9、大阪7など)を利用した138人、従業員で21都道府県の74施設(東京21、沖縄8、北海道・福岡6など)の133人(11月12日時点)とされる。Go Toトラベルの利用者が2518万人泊(9月末時点)、3976万人泊(10月末日時点)とされるのに対して感染者はごく少数に見える。加藤官房長官もGo Toトラベルについて「利用者に起因して旅行先のホテルや観光施設の従業員に感染が広がったという報告は受け
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