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ブックマーク / realsound.jp (11)

  • 百田夏菜子、人生の大きな決断を経た29歳から“ゆとり”ある30歳に アイドル&俳優の両軸でさらなる高み

    「私も来年30歳になるので、結婚も身近に感じるようになりました」 ももいろクローバーZの百田夏菜子は、結婚情報誌『ゼクシィ国内リゾートウエディング 2023 Summer&Autumn』(2023年/リクルート)の表紙を飾った際、このようなコメントを寄せた。その約7カ月後の2024年1月11日、百田はKinKi Kidsの堂剛との結婚を発表した。 7月12日に30歳の誕生日を迎えた百田。彼女の29歳での一番のトピックはやはり結婚になるだろう。しかし、クローズアップされるべき活動はもちろんほかにもある。 なかでも、2021年以来となる自身2度目のソロコンサート『Talk With Me Xmas Night 〜シンデレラタイム〜』は、アーティストとしての成長を感じさせるステージングとなった。ももいろクローバーZの公式YouTubeチャンネルでは、同イベントのパフォーマンスの一部を公開。その

    百田夏菜子、人生の大きな決断を経た29歳から“ゆとり”ある30歳に アイドル&俳優の両軸でさらなる高み
  • 話が飛ぶ人は体内に複数の時間が流れているーーADHD当事者の作家が描くエッセイ『あらゆることは今起こる』

    小学校1年生のときの教室。クラスメイトたちの当たり前を、自分だけがさっぱり理解できず、それを周囲には悟られないように平静を装いながら、内心はげしく動揺している。もしかしたら自分は気づかないうちに、どこかに存在する「並行世界」に迷い込んだのかもしれない。そう思うと、次第に怖くなってくる。 小説家・柴崎友香の『あらゆることは今起こる』は、そんな「小説の始まり」のようなエピソードから始まる。でも、これは「小説」ではない。2021年9月にADHD(「注意欠如多動症」)の診断を受けたという柴崎が書き下ろした、発達障害をめぐるエッセイだ。医学書院の「ケアをひらく」シリーズに収められているのだが、そのコンセプトにたがわず、ひじょうに平易な言葉遣いで、発達障害の特性を知ることができる。著者自身が発達障害についての考えを深める過程と並行して書かれていて、ADHDという言葉を耳にしたことはあっても、充分に考え

    話が飛ぶ人は体内に複数の時間が流れているーーADHD当事者の作家が描くエッセイ『あらゆることは今起こる』
  • 『呪術廻戦』など人気アニメでも活躍! コンセプトアーティスト・長砂ヒロが語る、表現としてのデジタルスケッチ

    『呪術廻戦』など人気アニメでも活躍! コンセプトアーティスト・長砂ヒロが語る、表現としてのデジタルスケッチ 『デジタルスケッチ入門 ―光と色で生活を描く―』(技術評論社) 長く続いたコロナ騒動が落ち着いたためだろうか。公園や景勝地で絵を描く人の姿を見かけるようになった。筆者も絵を描くのが好きなのだが、とはいえスケッチブックと水彩絵の具を手に外に出かけるのは、ちょっと緊張するものだ。それに、初心者にとっては画材をそろえるのも案外大変だったりするのである。 そんな人におすすめなのがデジタルスケッチである。iPadなどのタブレットがあればすぐに始めることができるし、最近では性能に優れたフリーソフトも多い。外に出ていかなくても、部屋の中に転がっているものを描いてみるだけで楽しいうえ、スケッチをしながら観察すれば、見方が一変、世界が違って見えてくる……なんてこともあり得るかもしれない。 ポケモンオリ

    『呪術廻戦』など人気アニメでも活躍! コンセプトアーティスト・長砂ヒロが語る、表現としてのデジタルスケッチ
  • 玉木宏の鶴見が最高の当たり役に 不可能に近かった『ゴールデンカムイ』実写化は大成功!

    やったぜ! 玉木宏! 『ウォーターボーイズ』(2001年)でアフロを燃やしながら走っていた姿に爆笑し、中途半端な青春を送る燻った姿に繊細さを感じた。そして子ども心に「このお兄さんは異様にカッコいいだけでも、面白いだけでもない! きっと狂気めいた悪役なんかも絶対に似合う!」と確信してから20数年……。遂に最高の当たり役をゲットした。彼の演じる鶴見だけでも、この映画は勝ったと言えるだろう。何の話かと言うと、『ゴールデンカムイ』(2024年)の話である。 『ゴールデンカムイ』鶴見(玉木宏)たち 『ゴールデンカムイ』は、明治時代の北海道を舞台に、アイヌの隠した金塊を巡り、一癖も二癖もある者たちが苛烈な争奪戦を繰り広げるさまを描く物語だ。さっきまで敵だった者が味方に加わり、味方だったものが裏切る。そんなドライな人間模様がある一方で、丹念な取材によって描かれるアイヌの文化、そしてどれもこれも美味そうな

    玉木宏の鶴見が最高の当たり役に 不可能に近かった『ゴールデンカムイ』実写化は大成功!
  • Netflix版『バイオハザード』に感じる虚無 過去映像作と比べて何が問題だったのか?

    ここにきて、ポール・W・S・アンダーソン監督による『バイオハザード』シリーズの評価が高まってきたように感じる。シリーズは第1作が2002年に公開され、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアリスを主人公にするなど大胆なオリジナル要素が多かったが、原作ゲームの要素を巧みに取り込み、アクションとサスペンス両方のジャンル映画としてすごく良く作られていた。続編ではラクーンシティを舞台にジル・バレンタインやネメシスなどのゲームキャラクターを登場させるなど原作ゲームへの意識が強まった。その後、シリーズは全6作まで作られる“世界的な大ヒット”を記録したものの、どこかB級作品として扱われる節がある。映画の作りは(脚を含め)そんなに素晴らしいわけではないが、観ていて楽しめる部分がある、それなりの魅力を感じる不思議な作品だった。筆者にとっても、“ギルティープレジャー”的に好きなシリーズだ。それなりに擁護して好きだっ

    Netflix版『バイオハザード』に感じる虚無 過去映像作と比べて何が問題だったのか?
  • 小栗旬、菅田将暉らの進化したコンビネーション 実写映画『銀魂2』の“何でもあり”な魅力

    興行収入350億円突破という空前絶後の記録を打ち立てた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を首位から引きずり下ろしたのは、アニメ『銀魂 THE FINAL』だった。その実写版第2弾で、2018年に公開された『銀魂2 掟は破るためにこそある』が1月16日11時55分からテレビ東京で地上波初放送される。 「ぎんこん」ではなく「ぎんたま」。連載当初タイトルを見て赤面していたのも今は昔、いつの間にか人気作品となった『銀魂』は、「ぎんたま」と入力するとちゃんと予測変換されるほどの知名度を持つ人気コンテンツとなった。『銀魂』について多くを語るのはいかにも野暮だが、実写版の魅力をひとことで言うなら「全部乗せ」の美味しさと言える。コメディに加えて、アクションや泣ける要素、随所にのぞく遊び心など、福田雄一監督のエンタメ気質が全開になっているからだ。 原作やアニメをご覧になっていない方のために説明すると、『銀魂』

    小栗旬、菅田将暉らの進化したコンビネーション 実写映画『銀魂2』の“何でもあり”な魅力
  • 【ネタバレあり】『スター・ウォーズ』続3部作とは何だったのか 小野寺系が“失敗の理由”を解説

    2015年から、スピンオフを間にはさみながら、2年ごとのペースで製作・公開されてきた、『スター・ウォーズ』エピソード7、8、9。すなわち「続三部作(シークエル・トリロジー)」は、この度公開された9作目『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で完結を迎えた。同時にそれは、シリーズの創造者ジョージ・ルーカスが構想していた、9で構成される壮大なサーガ……宇宙のはるか彼方の銀河で起こる戦いの歴史と、スカイウォーカー一族の運命を描いた神話のような伝説を記す“カノン(正典)”といえる物語が、これで完成したということになる。 とはいえ、1~6までのシリーズの中心的存在だったルーカスは、自身が保有していた作品の権利を製作会社ごとディズニーに譲り、新しい構想を提案するもディズニー側に却下されているので、この「続3部作」は、ほぼルーカスの手から離れたシリーズだということを留意する必要がある。 この買収

    【ネタバレあり】『スター・ウォーズ』続3部作とは何だったのか 小野寺系が“失敗の理由”を解説
  • phaが語る、自由恋愛の末にたどり着いた“虚無” 「恋愛の本質は刹那的なもの」

    ブロガーで作家のphaが11月15日、自身初となる小説『夜のこと』を出版した。これは「日一有名なニート」として世に知られる様になった、彼自身の恋愛や性の体験を元に書き上げられた恋愛短編集である。数々のエピソードが連なっていくなかで、この作品がたどり着くのは“虚無”だ。この作品は私小説であるとphaは語る。SNSマッチングアプリの流行により、近代以来の自由恋愛がある種の極点に差し掛かった今こそ、再び私小説が書かれるべき時代なのかもしれない。今回はこの小説や自身と未来のセックス観などについて、著者のphaに話を聞いた。(小池直也) 僕は「人生は虚無だ」という考え方 ――Twitterを拝見すると、完成までの追い込みが大変だったのかなと感じました。『夜のこと』を出版される今のご心境を教えてください。 pha:疲れきって完成から1週間ほど放心状態でしたよ。最後は頭の中がのことばかりの1カ月で

    phaが語る、自由恋愛の末にたどり着いた“虚無” 「恋愛の本質は刹那的なもの」
  • 『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』が挑んだ「勇者」をめぐる問いへの回答と不可能性

    『ドラクエⅪ』をプレイしていて、こんなことを考えたことがある。 「この人(勇者)はなんでこんなに崇拝されていたのだっけ?」と。このような、フィクションに対する一見ばかばかしい疑問に、結果的に応答を示した形で生まれた名作が存在する。それは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』だ。 同作は当時ファミコンで発売されたゲームソフト『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』(1990年)のタイアップ企画として、1989年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった。おおめだまやテラノバットといった『Ⅳ』のモンスターが登場したり、主人公の出生の秘密を知る占い師が登場したりと、ゲーム版の設定を織り交ぜながらも、オリジナルストーリーの「ドラクエ」としてできあがった作品だ。当時の「ジャンプ」のアンケートでは『ドラゴンボール』に次ぐ人気を博していたと、原作者の三条陸は述べている(三条陸 緊急インタビュー!!「『ダイの大冒険

    『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』が挑んだ「勇者」をめぐる問いへの回答と不可能性
  • シリアルキラーものの傑作! 『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』に宿る孤独とユーモア

    『ハウス・ジャック・ビルト』や『テッド・バンディ』、『永遠に僕のもの』、そして配信ドラマ『マインドハンター』など、日常的に殺人を犯す“シリアルキラー”を題材とした映像作品が、最近目立っている。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でも、自身の崇拝者に殺人を命じていたチャールズ・マンソンによる事件が描かれていた。 そんなちょっとしたシリアルキラー・ブーム(?)のなか、“傑作”といえる格的な殺人鬼映画が公開される。30代の時点で世界三大映画祭全ての賞を獲得した、天才的な映画監督ファティ・アキンが、ドイツに実在したシリアルキラーを題材に撮り上げた『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』である。 フリッツ・ホンカは、1970年代に複数の娼婦たちを殺害し、さらにその死体を切り刻んで、屋根裏の部屋の隅に押し込んでいた凶悪な人物である。作は、ホンカを題材にしたベストセラー小説を基に、残忍な犯行を

    シリアルキラーものの傑作! 『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』に宿る孤独とユーモア
  • J・J・エイブラムスの哀しき独り相撲 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』への同情

    J・J・エイブラムス監督53歳、哀しき独り相撲……観終わった後、私はそう思った。面白い/面白くないかで言えば面白かったし、好き/嫌いで言えば好きだ。しかし、それはこの映画『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)を取り巻いていた様々なトラブルを顧みての想いだ。同情票と言ってもいい。 もともと新三部作は、3人の監督によるリレー形式の作品と想定されていた。J・Jの仕事は1作目『フォースの覚醒』(2015年)の監督として「スタートダッシュを切って、あとは任せる」。そしてJ・Jはその役割を果たしていた。無限の可能性を秘めた少女「レイ」、自由を求める善良な人間「フィン」、絵に描いたような伊達男の「ポー・ダメロン」、そして善と悪の狭間で揺れる「カイロ・レン」といった、いくらでもキャラクター性を膨らませることのできる上に、それぞれ異なった魅力のある登場人物たちや、次作で便利に使えそうな謎

    J・J・エイブラムスの哀しき独り相撲 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』への同情
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