──北海道新幹線の開業まで1カ月ほどになりましたが。 「いよいよ3月26日、開業ということです。若い頃から新幹線の実現、早期開業に携わってきたので、本当に感慨深い。就任以来、東京だけでなく北関東や東北でのPR活動にも力を入れ、昨年夏頃から新幹線の知名度が高まってきたと感じています。開業に向けて函館がメディアで多く取り上げられ、全国に露出度が高まり、注目されているので、それらを観光やまちづくりにしっかり生かしていきたい」 ──全国からの観光客が増加するが、そうした変化や効果への期待は。 「全国各地とも交流人口を増やして地域の活性化をという課題を持っているが、新幹線の開業により交流人口を増やすことができる。観光はすそ野が広く、波及効果は非常に大きい。東日本大震災の後は、函館も観光客がパタッと来なくなり、ホテル・旅館も休業や従業員を休ませ、朝市なども売り上げが全部下がった。1次産業、2次産
──地域活性化の基本的な考えを教えてください。 「青森県は毎年1万人以上のペースで人口が減少している。また、40代、50代で亡くなる人も多い“短命県”だ。『交流人口』という言葉があるが、青森県では『県内総時間』と言っている。県民が県内で使う時間と、県外からの来訪者の滞在時間を合わせた時間で、これが増えれば経済活動が活発化する。そこで、平均寿命を伸ばす健康づくりを進める一方、観光の取り組みにも力を入れている」 「観光をもっと伸ばすことによって青森県民が経済的に潤い、故郷にさらに自信を持って、ここで生きていこうという気持ちが高まる。これが地方創生だ」 ──青森県の観光の魅力は何でしょうか。 「東京や京都、大阪などとは違って、『知られていない』という面白さがある。特に名古屋から西の人、あるいは海外の人にとってみれば、全く未知の土地だ。人が旅をするのは、そこに自分の知らない何かがあるからだ
青函DCの全国宣伝販売促進会議の全体会議。檀上では、三村青森県知事と冨田JR東日本社長が握手を交わした 来年春に予定されている北海道新幹線開業後の2016年7〜9月に展開する「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(青函DC)」に向けた「全国宣伝販売促進会議」が15日、青森市のホテル青森で開かれた。全体会議には国内外の旅行会社、青森県と道南の旅館・ホテルや観光事業者、観光行政、JRグループ旅客6社などから約1100人が出席した。 青函DCは、「津軽海峡でつながる物語」をテーマに「ひと旅 ふた旅、 めぐる旅。青森←→函館」のキャッチフレーズで実施する。 旅行会社に地域の観光情報を提供し、ツアー造成を呼びかける観光商談会には、国内外の旅行会社から約300人、青森と道南の観光関係者約400人が集まった。旅行会社ごとに設けられた商談テーブルを地域の観光関係者が時間制で次々とまわり、熱心に商
国土交通省の観光立国推進本部(本部長・太田昭宏国交相)は4月25日、訪日外国人旅行者1千万人を今年こそ達成し、その先の2千万人を見据えて観光立国を推進するため、国交省の全部局を挙げて取り組む外客誘致の施策を策定した。国交省が所管する幅広い政策分野の総合力の発揮を目指す。事業の開始から10周年を迎えたビジット・ジャパン(VJ)事業を強化するほか、交通分野、社会資本整備分野と連動した観光施策を充実させる。 国交省は観光施策の強化に取り組むとともに、必要な予算の確保に努める。関係省庁にまたがる施策に関しては、首相が主宰する観光立国推進閣僚会議を通じて政府一体で推進する。閣僚会議では観光立国の実現に向けたアクションプログラムを夏をめどに策定することになっている。 国交省が今回まとめた観光施策は、四つのテーマに施策を分類。「知ってもらう」として情報発信の強化、「来てもらう」として交通アクセスや査
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