経済格差を取り上げた著書「21世紀の資本」 がベストセラーとなったフランスの経済学者トマ・ピケティ氏は、欧州 連合(EU)の政治家がギリシャをユーロ圏からの離脱に追い込む危険 があるとの見解を明らかにした。 ピケティ氏(43)はパリで行われたブルームバーグテレビジョンと のインタビューで、「ブリュッセルとベルリンの一部の人々の態度は、 ギリシャを追い出そうとしているかのようだ」と語った。 ドイツとフランスはギリシャを虐待するだけでなく、「自分たち自 身も虐待している」と同氏は主張。制度的なまとまりのなさがユーロ圏 に害を与えていると述べ、「政治統合の深化と民主的な制度の拡充が必 要だ。財務相会合の枠組みだけでそれを行うわけにはいかない」と訴え た。 さらにピケティ氏は、英国がEUを離脱すれば「欧州大陸諸国では なく、英国が主な損失を被ることになるだろう」と指摘した。 原題:Piketty
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