<子どものあした> 総務省が4日公表した人口推計(4月1日現在)によると、子ども(15歳未満)の人口は1401万人で過去最少を更新した。前年同時期より33万人少なく、43年連続の減少。総人口に占める子どもの割合は11.3%で50年連続の低下となった。
日本の少子化の背景には、若い世代の間に根強く残る伝統的な家族意識がある。かつて成人後も親に依存して生活する若者たちを「パラサイト・シングル」と名付けた山田昌弘中央大学教授が、日本の家族の現状と今後を解説する。 日本とヨーロッパの少子化の違い 同じ少子化現象といっても、日本(及び東アジア)と北西ヨーロッパ(英・仏・独、北欧、オランダなど)の少子化を同列に扱うことはできない。端的に言えば、北西ヨーロッパでは、若い人のライフスタイルの選択肢が増えたために起こっている。一方、日本では逆に、ライフスタイルの選択肢がないために子どもの数が減っているのである。 1960年頃までは、欧米先進国においても「夫は仕事、妻は家で、子どもを育てる」という家族が一般的であった。 しかし、 北西ヨーロッパでは、1960年代以降、「ライフスタイル革命」というべきものが起きた。 フェミニズム運動などによって、伝統的な家族
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