2011年2月半ば、京都。よく晴れた日。 僕たちは、志谷啓太さんの ひとり暮らしの部屋を、訪れました。 きれいに片付けられた、1Kの部屋です。 おたがいに、あらためましてのあいさつを済ませ、 向き合う位置に腰を下ろしました。 JR京都駅からこの部屋まで いっしょに地下鉄に乗って来たんですけど、 今のところ 「僕を面接して、コンテンツにしてください!」 とメールしてくるような 積極性にあふれた青年には見えていません。 むしろ、ずいぶん物静かな印象。 僕ら、いちおう年上だし、社会人だし、 まだ、ちょっと緊張しているのかもしれない。 そこでまずは 「自分自身」について、話してもらいました。 「1988年10月17日、宮崎県の生まれで 22歳、京都大学の3回生です。 父はピアノの調律師で 母は、パートで保険会社の事務職。 弟がいます、ひとり。 小林高校という宮崎の県立校から 一浪して 京都大学の総