東京都の豊洲市場(江東区)への移転問題で、小池百合子知事が豊洲に市場機能を移転させた上で、築地市場(中央区)にも市場機能を残して再開発する方針を固めたことが、関係者への取材で分かった。将来的に築地に市場を戻すことを視野に検討するという。20日午後に緊急記者会見を開いて表明する。 23日の都議選告示を前に、全国の注目を集めた市場移転問題が決着する。 小池知事は国際的に知られる「築地ブランド」を重視し、豊洲の持続性を懸念しているが、築地は建物の老朽化や土壌汚染などの対策が必要なため、市場機能を仮移転させる意向という。 数年かけて築地を再開発し、豊洲から業者が戻れるように調整するが、関係者によると「既に建ててしまった豊洲を無駄にもできない」として、築地に再移転後の豊洲はITを活用した物流拠点として再整備する構想という。 小池知事は17日、豊洲市場の地下水の有害物質を国の環境基準値以下に抑