白人至上主義の問題がアメリカで再びクローズアップされている。発端となったシャーロッツビルでの衝突事件は、かつての南北戦争で南軍に参加した州で発生。この事件を受け、アメリカ各地で南軍の将軍銅像などが撤去される動きが加速している。南北戦争とはどんな戦争だったのか。国際政治学者の六辻彰二氏に解説してもらった。 【写真】「白人至上主義」はなぜアメリカで容認されないのか? ◇ アメリカのバージニア州シャーロッツビルで8月12日、白人至上主義団体とこれに抗議する団体が衝突し、3人が死亡しました。きっかけは「南北戦争」(1861~65年)で南軍を率いたロバート・リー将軍の銅像の撤去に抗議する白人至上主義者が集まったことでした。 シャーロッツビル事件を受け、アメリカ各地で南軍の記念碑を撤去する動きが加速しています。しかし、世論調査では国民の6割が「そのままにすべき」と回答。南北戦争は現在もアメリカに大きな