当時発売された攻略本は10万部売れ、サントラのカセットは1万本。「出せば売れる時代でした」と岸本良久氏 1986年の誕生以来、日本のテレビゲーム史に名を残す名作シリーズとして伝説化した“くにおくん”が今、最新作発売や映画&ドラマ化などでまた熱を増している。 シューティングゲーム全盛期だったゲーセンに鮮烈デビューした『熱血硬派くにおくん』。その後、ファミコンへの移植とともに、世界初の“喧嘩要素満載”ドッジボールをゲーム化した『熱血高校ドッジボール部』などシリーズ化。その総数は30作以上だ。 この『くにおくん』の生みの親で、数多くのシリーズに関わる現・(株)プロフェット代表の岸本良久氏に誕生秘話を聞いた。 「高校時代はリーゼントに中ランで喧嘩ばっかしていて(笑)、ゲーム業界に入ってからも喧嘩の手応えが感じられるゲームを作りたかった。それで、殴る蹴るの本格的な肉弾戦がテーマのゲームを発案し