閑話です。 このブログは主夫の書いている育児ブログですが、一応、文学部の社会学専攻卒なので、ここ最近の騒動はあまり他人事には思えません。 一通り統計も研究の作法も習ってはいるので、なるべくは資料にあたりつつ、自分ごとについては「主夫」というフィールドで調査をしている感覚で、身近なものをなるべく社会と照らして書いているつもりですが、あら探しをすれば当然たくさんほつれてるところはあると思います。 以下、だらだらと綴ります。 質の担保について 社会学に限らず、学問の質、論文の質、学会の質、それぞれをどのように規定し、担保するか、という問題は、それぞれの扱う専門領域で異なってくるかと思います。過去の偉大な思想家たちの時代に査読なんていうシステムがあったかは知りませんが、それでもそうした思想家の本はその後の研究に大きな影響を与えています。社会学でいえばウェーバーとかデュルケムとかがその始まりでしょう
EUの女性に対する暴力の調査を日本でもやった先生たちの調査結果報告について[1]これ、龍大のページではWORDのままで開けない人がいるかもしれないので、PDFにしておきますね。 、フェミニストの小松原織香先生が加えたコメントに、正体不明自称プログラマのuncorrelatted先生がコメントをつけて、ちょっと話題になってました。 http://d.hatena.ne.jp/font-da/20181028/1540696942 http://www.anlyznews.com/2018/10/blog-post_29.html このFRAという組織の調査の概略や調査票をめくってみたんですが、さすがEU進んでますねー。 女性に対する暴力はいろんな事情で当局に通報されないものが多い、つまり暗数が多いっていうのが問題だというのは広く理解されていて、この調査はそれがどれくらい存在しているかを推測す
ゼクシィのCMが大好評「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」という結婚情報誌「ゼクシィ」のCMが話題です(ゼクシィ「結婚しなくても幸せになれる時代」 新CMに寄せられた共感)。 「誰の生き方も否定してないから良い」 「このコピーを考えた方はどなたなのでしょうか。久々に鳥肌が立ちました」 「多様性を意識した前置きはさることながら、『私』と『あなた』の二者間のことなんだ、っていうのが配慮でもありロマンチックでもあり」 「結婚したくなるし、でも独身でいることを否定もしていないし、とても考えられてる...」 出典:ゼクシィ「結婚しなくても幸せになれる時代」 新CMに寄せられた共感 ツイッターやCMを公開したYouTubeのページには、こうした感想が寄せられているようです(私も確認しました)。 このニュースでも触れられている常見陽平さんも、ヤフーニュースで、ゼクシィ
社会学者の卵の古谷有希子氏が、ここ二ヶ月ぐらい沖縄の歴史や社会を調べずにイデオロギー的歴史観を振り回している*1のだが、なかなか酷いことになっている。沖縄は植民地だが、沖縄の人々はそれが認識できていないと高らかに宣言している。普通の定義では植民地とは言え無いし、これは他人をバカだと愚弄している。 植民地の明確な定義は無いのだが、普通は司法や行政が本国政府と切り離されている一方で、本国政府の意向に従わないといけない地域の事を指すことが多い。少なくとも現在において、沖縄と内地で司法や行政は連続しているから、植民地とは言えない。また、米軍は当初、琉球を日本の植民地と捉えて解放するつもりだったのだが、独立ではなく本土復帰運動が圧倒的に優勢であったので、本土復帰になった経緯がある。 「沖縄の状況や歴史はハワイとよく似ている」とあるのだが、そんな事は全く無い。ハワイは独立国として諸外国に承認されていた
柳下先生から昔彼がやっていたヌスバウムの「パロディの教授」の訳をもらったので、ここにあげておきます。著作権関係はクリアしていません。これをここにあげた点の責任は江口にあります。昔私もちょっとだけやったのですが、ちゃんとやってもらってよかった。作業の関係で強調とか落ちてるかもしれないので、あとで直します。 ザプロフェッサーオブパロディ マーサ・ヌスバウムこの文章は、Nussbaum, M. C., 1999, “The Professor of Parody,” The New Republic, February 22.を柳下実が無許可で適当に翻訳したものである。著作権関係は処理していないので注意してほしい。本文はこちらで公開されている。途中で訳出してあるバトラーの文章の正誤はとてもあやしいので、識者のコメントを待ちます。問いあわせは江口 eguchi.satoshi@gmail.com
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