Ko Sasaki for The Wall Street Journal 秋葉原の路地裏に開店した「なでしこ寿司」は日本で唯一、女性だけのすし職人がすしを握るすし屋だ 相撲や歌舞伎と同様、すしの世界も長らく男性に独占されてきた。しかし、それに終止符が打たれた。昨年末にオープンした、なでしこ寿司の17人掛けのカウンターの後に控えるのは若い女性だ。店の名物は、漫画のパンダ、およびカエルの頭部のような形をした寿司だ。客の90%を男性が占める。 しかし、すし職人の座を独占してきた日本人男性にとって、これは冒とく的行為と映る。 ミシュランから1つ星を得た東京のすし店「鮨なかむら」のオーナー、中村将宜氏(41)は「適切なすしの作り方ではないと思う。模倣を試みているだけだ」と話す。同氏によると、市場での新鮮な魚の選別、内臓の除去と身の下ろし、コメの握り、顧客と会話しながらのすし作りのリズムなど、適切な