父(75)は病院の放射線技師、母(73)は看護師でした。父は今で言うイクメン。料理や洗濯を母より上手にこなし、私や弟の保育園の送り迎えもしてくれました。 父は新聞を読んだり、政治番組を見たりするのが好き。母は当時、看護師の地位向上の運動をしていました。だから、家では医療や福祉制度の堅い話ばかり。私が社会保障を専門に研究するようになったのも、このころの影響が大きいのかもしれませんね。 このような環境で理屈っぽく育ったからか、小学校では授業中に先生の揚げ足を取るような質問をしたり、自分でも変わり者だったと思います。授業や勉強はつまらなくて、成績もクラスの下の方でした。でも、両親から「勉強しろ」と怒られたことはありませんでした。 本気で勉強し始めたのは中学二年の後半。校内暴力がピークだったころで、優秀な高校ならその影響を避けられるのではないかと思ったからです。高校では格差や貧困、高齢化などの問題
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