東京メトロは11月4日、銀座線・東西線・半蔵門線のホームドア設置計画の工程を変更すると発表した。障害者の転落事故やベビーカー引きずり事故を受け、障害者の利用が多い駅を中心に設置時期を前倒しする。 発表によると、銀座線では青山一丁目・外苑前両駅の設置完了時期を2017年12月に変更。赤坂見附駅は2018年2月の設置完了に変更する。表参道・溜池山王・虎ノ門・新橋(浅草方面ホーム)・銀座・京橋・日本橋・三越前の各駅は2018年上期に設置を完了する計画に変える。これにより当初計画より4~10カ月程度前倒しされる。 これ以外の駅は当初の計画通り、2017年の6月から11月にかけて設置される予定だが、大規模改良工事が行われている渋谷駅と新橋駅(渋谷方面ホーム)は、工事の終了後に設置される予定だ。上野駅の渋谷方面ホームは既にホームドアが設置されている。 東西線では、障害者の利用が多い高田馬場・早稲田・神
大阪府柏原市の近鉄大阪線河内国分駅で16日に視覚障害者の男性(40)がホームから転落し、特急にはねられて死亡した事故を受け、近鉄は2017年度末までに1日の利用者が1万人以上の全駅で、点字ブロックに線状の突起が付いた「内方線付き点状ブロック」を整備する方針を決めた。 通常の点字ブロックより、視覚障害者がホームの端を判別して転落を防ぐのに効果的とされるが、近鉄では整備が進んでおらず、当初20年度末までとしていた計画を前倒しした。 「内方線」は線路に沿って点字ブロックのホーム側に敷設される高さ5ミリ程度の突起で、視覚障害者がブロック上で方向を見失った場合でも、ホームの内外を区別しやすい。このため国土交通省は11年、鉄道事業者に対し、利用者10万人以上の駅ではホームドアまたは「内方線付き」を、1万人以上の駅については「内方線付き」を優先的に整備するよう要請した。
大阪府柏原市の近鉄大阪線河内国分駅ホームから視覚障害者の男性が転落死した事故を受け、国土交通省は17日、全国の大手民間鉄道会社を集めた検討会を18日に開き、情報共有を図るとともに対策を話し合うことを決めた。一方、全国61の視覚障害者団体が加盟する日本盲人会連合は危機感を強め早急な対策を求める緊急声明の検討を始めた。 同省は、東京メトロ銀座線青山一丁目駅(東京都港区)で8月に視覚障害者の会社員の男性がホームから転落死した事故を受け、JR東日本などのほか、主に東京の大手民鉄が出席した対策検討会を開催。しかし、相次いで同様の事故が発生したことを重視し、開催日程を繰り上げた上で、近鉄のほか名古屋鉄道や西日本鉄道など全国の大手全社に出席を求めた。 日盲連の藤井貢組織部長は「転落事故が連続しており、危機的な状況だ。早急に対応すべきことがあるのではないか」と話し、近く緊急声明を出すことを明らかにした。日
暖房便座で低温やけど=介護ベッドも被害やまず-高齢者事故で注意喚起・NITE 介護ベッドを使う高齢者の事故イメージ。手すりの隙間に腕を入れたままリクライニングさせると、ベッド面に挟まれ骨折する場合がある(独立行政法人製品評価技術基盤機構提供) 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、高齢者が被害に遭った製品事故に関する調査結果をまとめた。依然として介護ベッドの事故が多発しているほか、暖房機能付き便座によるやけど事故も起きているという。 NITEによると、2016年3月までの5年間で介護ベッドを使用中の死亡事故は23件、重傷事故は13件発生。大半が転落など体勢を崩した際に、手すりや転落防止柵の隙間に頭部や手足を挟んだことによる窒息や骨折だった。 隙間を狭くして首が入らない幅にする安全規格の見直しで窒息事故は減少傾向にあるが、古い製品による死亡事故はやまず、また新規格でも手足が挟ま
金沢市内で3月、盲導犬を連れた視覚障害者の男性(60)がタクシーを利用しようとして、運転手から乗車を拒否された。公共の場や交通機関で盲導犬の同伴を認めた身体障害者補助犬法の成立から10年以上たつが、無理解は後を絶たない。過去にも同様の経験があるという男性の外出に8日、同行し、視覚障害者の立場で考えた。【金志尚】 小松市内で一人で暮らす男性は、病気が原因で30歳の頃から視力が徐々に低下。約20年前から盲導犬の使用を始め、現在は3代目のラブラドルレトリバー(雄、3歳)と生活を共にする。マッサージ師として働く傍ら、週1、2回金沢に出向き、買い物などを楽しむ。 この記事は有料記事です。 残り828文字(全文1108文字)
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