徳島市で10月、視覚障害者の男性(当時50)がバックしてきたダンプカーにはねられて死亡した事故を受け、徳島県は12月1日開会の県議会に、バックの警報音を鳴らす装置が車にあれば使用するよう義務づける条例案を出す方針を決めた。日本盲人会連合(東京)によると、こうした条例を都道府県が設けるのは初めて。 「障がいのある人もない人も暮らしやすい徳島づくり条例案」に盛り込む。障害者の事故のリスクを広く理解してもらうことなどをうたい、盲導犬を連れた障害者の通行を妨げないよう運転者に配慮を求める努力規定も定める。いずれも罰則はない。 事故では男性が連れていた盲導犬も死んだ。ダンプの警報音装置のスイッチが切られていた。現行の法令では警報音の装置を車に搭載したり、鳴らしたりする義務はない。県は10月、道路運送車両法や道路交通法を改正して義務づけるよう国に求めていた。
2人乗りの二輪タンデム自転車が公道全般を走行できる地域が増えつつある。7年前までは長野県だけだったが、今年に入って2県が加わり、計10県に。後ろに乗る人はハンドルを操作しなくてすむため、視覚障害者らの行動範囲を広げると期待されるが、安全面を不安視し、「解禁」に慎重な自治体もある。 10月中旬、兵庫県の淡路島。海沿いの道を9台のタンデム自転車が駆け抜けた。NPO法人「サイクルボランティア・ジャパン」が開いたイベント。後部座席に視覚障害者や知的障害者が座り、ペダルを懸命にこいでいた。 全盲の飯田育生(いくお)さん(52)は浜松市から参加した。「風を感じられるのが魅力。1人では行けないところに、みんなで行けるのが楽しい」と声を弾ませる。地元の静岡県では「安定性がある」(県警)として三輪のタンデム自転車なら公道を走れるが、「二輪の方が軽くて乗りやすい」と飯田さん。折りたたみの二輪タンデム自転車を持
国土交通省は、2014年度年末(2015年3月)時点の公共交通機関についてバリアフリー化状況をまとめた。 それによると、1日あたりの平均的な利用者数3000人以上の全旅客施設について、段差解消率は2013年度末から1.5ポイントアップの84.8%、視覚障がい者誘導用ブロックが0.1ポイントアップして93.2%、障がい者用トイレが1.8ポイントアップの81.9%だった。 移動の円滑化基準に適合している車両数は、鉄軌道車両が3万2389両で、車両全体に占める割合が2.5ポイントアップの62.0%だった。ノンステップバスは2万1074台で、比率が3.1ポイントアップの47.0%、リフト付バスなどが856台で比率が1.8ポイントアップの5.7%だった。 旅客船は217隻で、比率が3.6ポイントアップの32.2%、航空機が543機で、比率が1.8ポイントアップの94.6%となった。 福祉タクシーの車
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