定員100人以上の知的障害者入所施設は全国に約120カ所ある。多くは1960年代から70年代にかけてできた。60年に精神薄弱者福祉法(99年から「知的障害者福祉法」)が制定され、入所施設建設の動きが広まった。知的障害のある子を育てる親たちが、自分がいなくなった後に子供が安心して暮らせる場として施設を望んだ。70年に大阪府富田林市に国内最大規模(定員850人)の「府立金剛コロニー」、71年には群馬県高崎市に「国立コロニーのぞみの園」が開設された。 「地域社会から隔離されている」との批判が強まり、80年代に入ると障害者を施設から地域へ移す流れが起きた。89年には地域で数人ずつ暮らすグループホームが制度化された。
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