障害者や保護者らの団体旅行などに群馬県高崎市が貸し出している福祉バス「たんぽぽ号」が、東京都や埼玉県などのディーゼル車の排ガス規制に適合せず、埼玉以南に乗り入れができなくなっている。市は利用者からの要望を受け、バスに排ガスの浄化装置を取り付ける計画だが、めどは立っていない。 たんぽぽ号は定員32人で、車いす席や補助席各3席などを備える。障害者施設や団体、親の会などを対象に使用料無料で貸し出している。片道200キロ以内、ガソリン代は利用者負担などの制約はあるが、バス会社に委託する運転手の委託料も市が負担する。スポーツ大会への参加や会員同士の親睦、知的障害者のホテルでの宿泊体験などで昨年度は16団体で25回、今年度は11月末までに19団体で27回の利用があった。 市がたんぽぽ号を購入したのは2001年7月。ディーゼル車の排ガスに含まれる粒子状物質(PM)がぜんそくなどの一因とされ、前年には東京
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