厚生労働省によると、神奈川県の指定管理施設である「津久井やまゆり園」のような障害者向けの施設入所支援サービスを提供する事業者は、昨年3月時点で全国に約2600ある。利用者は13万2千人余り。 事業者は障害者総合支援法に基づき、重い知的障害があって常に介護が必要な人らを長期間受け入れ、入浴や排泄(はいせつ)、食事の介助といった福祉サービスを提供する。津久井やまゆり園では、普段は自宅で暮らす障害者を短期間受け入れるサービスも実施していた。 厚労省が2014年に実施した調査によると、障害者の身の回りの介助をする施設職員(生活支援員)の年収は常勤で約330万円、非常勤では約190万円だった。 事件を受けて、厚労省幹部は「再発防止策を検討したい」と話している。