リニモの運行を集中管理する本社の運転指令室。ここでは停電で止まった列車のドアを開けることができない=愛知県長久手町 名古屋市と愛知県豊田市を結ぶ愛知高速交通「リニモ」で18日朝、停電によって約380人の乗客が車内に閉じ込められた。停電は30分後に復旧したにもかかわらず、最大1時間余り足止めされた乗客もいて、無人運転システムの弱点が明るみに出た。 リニモは2005年3月に国内で初めて営業運転を始めた磁気浮上式リニアモーターカー。電磁石で8ミリ浮き上がって走行し、静かな乗り心地が特長だ。運転士はおらず、本社の運転指令のコンピューターが一手に制御している。 停電が起きたのは午前7時半すぎ。中部電力の地下送電線の異常が原因だった。駅や線路、本社すべての電気が止まったが、午前8時過ぎに別系統の電源で復旧した。 運行中の列車は6本。運転免許を持つ添乗員がいた1本を除く5本は、社員が列車に乗り込