◆ローレライ[新連作小説]/高山羽根子 技術が発展しても、人は自らの足で山頂を目指すのか。崇高な問いに挑む、近未来登山SF。 ◆七月三十一日晴れ/今村夏子 漁港のホテルで働くワケありの女たち。新参の藤野さんを巡る噂話から、物語が動き出す。 ◆すべてを抱きしめる[二三〇枚]/鴻池留衣 「ラブリーの素」を飲んだら、世界の仕組み(ストーリー)が見えてきた。教え子の死、彼女との関係。正気と狂気の間で思考する、令和のサイケ文学! ◆安いボート/SHUN 六歳の夏、「おしっこ見せて」と言われた少年は――歌舞伎町の歌人、鮮烈な文芸誌初登場。 ■■ 連載小説 ■■ ◆生活 第二部(十二・完)/町屋良平 ◆Ifの総て(四)/島田雅彦 ◆湾(五)/宮本 輝 ◆荒れ野にて(七十八)/重松 清 【リレーコラム】街の気分と思考(32) ◆予言を聞く顔/マーサ・ナカムラ ◆京都へ行くつもりじゃなかった/ゆっきゅん ■